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2022 年度 実績報告書

重層的決済システムと中央銀行制度成立過程の再考

研究課題

研究課題/領域番号 19H01513
研究機関関西大学

研究代表者

西村 雄志  関西大学, 経済学部, 教授 (10412420)

研究分担者 石川 亮太  立命館大学, 経営学部, 教授 (00363416)
正木 響  金沢大学, 経済学経営学系, 教授 (30315527)
杉原 薫  総合地球環境学研究所, 研究部, 客員教授 (60117950)
加藤 慶一郎  大阪商業大学, 総合経営学部, 教授 (60267862)
鎮目 雅人  早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80432558)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード重層的決済システム / 中央銀行制度 / 植民地支配 / 貨幣制度 / 在来金融商人
研究実績の概要

特に今年度の成果としては、新型コロナの影響で停滞していた研究分担者と研究協力者が対面で議論出来たことが挙げられる。具体的には研究協力者の石津美奈氏がロンドン大学から関西大学の招聘研究員として長期間来日され、科研の研究分担者と密な議論が出来た。具体的に研究会等は組織しなかったが、関西や西日本に居住する研究分担者を中心に各研究テーマについて率直な議論が出来た。その成果は2024年度以降に各自が論文のかたちで成果を発表していく予定である。
今年度の具体的な研究活動としては、2022年の夏に組織した国際経済誌会議でのセッションの内容を、各自で論文にまとめていく作業に専念する期間として取り組んだ。英語の論文集として刊行するため、英国の出版社を中心に申し込みをしていたが、海外の研究協力者から査読付き雑誌への投稿を優先したいとの強い申し出があり、日本国内の研究分担者あるいは研究協力者からも英語あるいは日本語の査読付き雑誌への投稿を目指したいという意見があったので、英語の論文集は断念し、各自で査読付き雑誌への投稿に取り組むことに方針を改めた。
研究内容としては、重層的決済システムと中央銀行制度の関係性について、文化や宗教、その地域ごとの商慣習等に基礎をおいて成立していた重層的決済システムを中央銀行制度を導入することで「再編」して統合化すると言った視点だけではアジアやアフリカにおいて成立した近代的な決済システムを分析することは難しく、むしろアジアやアフリカでは各々の地域で機能していた重層的決済システムに合致するかたちで中央銀行制度は導入されたのであると、今年度は各事例研究の中でより具体的に明らかに出来た。その成果は上述の様に2024年度以降に各自が論文のかたちでまとめ、英語あるいは日本語の査読付き雑誌へ投稿していく。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (5件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 藩札発行権の取得過程 : 享保十五年の徳島藩を中心に2024

    • 著者名/発表者名
      加藤慶一郎
    • 雑誌名

      大阪商業大学商業史博物館紀要

      巻: 24 ページ: 263-271

  • [雑誌論文] 幕末維新期日本の貨幣制度と貨幣使用の変遷:デジタル通貨時代における複数通貨の併存と統合を見据えて2023

    • 著者名/発表者名
      鎮目雅人
    • 雑誌名

      SBI金融経済研究所 所報

      巻: 4 ページ: 54-67

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 近代大阪の朝鮮米流通:商人と同業団体を中心に2023

    • 著者名/発表者名
      西村雄志(編)、木山実、石川亮太、西村成弘、北波道子
    • 雑誌名

      アジアにおける関西経済の発展:関西経済と近代アジア経済との密接な関係の歴史

      巻: 178 ページ: 71-102

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 1920年代のインドにおける銀行業の概観2023

    • 著者名/発表者名
      西村雄志(編)、木山実、石川亮太、西村成弘、北波道子
    • 雑誌名

      アジアにおける関西経済の発展:関西経済と近代アジア経済との密接な関係の歴史

      巻: 178 ページ: 51-70

  • [雑誌論文] The Management of the Bank of Senegal and the Formation of a Colonial Economy, 1840s-19012023

    • 著者名/発表者名
      Toyomu Masaki
    • 雑誌名

      African Studies Review

      巻: 66(3) ページ: 595-617

    • DOI

      10.1017/asr.2022.173

    • 査読あり
  • [図書] 近現代熱帯アジアの経済発展 -人口・環境・資源-2024

    • 著者名/発表者名
      脇村孝平(編)、杉原薫、佐藤孝宏、祖田亮次、小茄子川歩、谷口謙次、田辺明生、太田淳、神田さやこ、小林和夫、木越義則、藤田幸一
    • 総ページ数
      336
    • 出版者
      ミネルヴァ書房
    • ISBN
      9784623097326

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公開日: 2024-12-25  

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