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2021 年度 実績報告書

自動車エコシステムにおける技術イノベーション活動の鳥瞰的な戦略分析

研究課題

研究課題/領域番号 19H01517
研究機関筑波大学

研究代表者

立本 博文  筑波大学, ビジネスサイエンス系, 教授 (80361674)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード経営戦略論 / 知財戦略 / 標準化戦略 / 俯瞰的分析 / マップベースアプローチ / データサイエンス / 機械学習 / 国際経営
研究実績の概要

鳥瞰的な分析を行うためにマップベースの分析手法の試行錯誤を行った。マップベースの分析は情報欠損を避けながら、多次元空間を低次元に縮約する分析である。本研究では2020年度に行った戸塚・立本「ビジネス構造変化と企業パフォーマンスの関係分析」(2020年度組織学会研究発表大会)で先駆的に機械学習を用いたマップベースの分析を導入したが、パラメータチューニングなどに課題を残していた。機械学習手法ではアルゴリズムをチューニングしてモデルの汎化性能を高める。この過程で、グリッドサーチとよばれるような複数の演算試行をおこなう。このため、計算グリッドを用いる習熟が必要で時間を費やした。本結果は論文化を行い、ジャーナルに投稿準備をおこなった。
また、このような非常に大きい多次元空間を扱う手法は言語処理でも同じであることがわかり、製品の説明批評の文章を対象にして、力久・立本(2021)「機械学習を使った意味的価値の評価」の研究を行った。
理論的には、鳥瞰的に事業戦略を分析することは、ある程度長期間における事業戦略の変化をあつかうことになり、戦略変更や事業ポートフォリオ再編・多角化事業戦略との接点があることがわかり、その関係の研究を進めた。また、そのような戦略変更には、国際戦略・各国への直接投資・国際的な事業立地の戦略が影響することや、戦略編変更によって、企業能力的な意味での財務的指標(たとえば企業効率性やROIC)などが変化することがわかり、このラインの研究を進めた。また、長期間のデータをみることで、アーキテクチャの変化の意味から、技術戦略・イノベーション戦略が影響をうけることがわかり、技術世代についての研究をおこなった(Maeda & Tatsumoto, 2021)。
本研究はデータサイエンス的手法との親和性が高いことがわかり、その方向の発展を行った。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] M&Aに必要な本社能力に関する研究 -M&A成功のための具体的な本社能力とは-2023

    • 著者名/発表者名
      芳賀祐子・立本博文
    • 雑誌名

      赤門マネジメントレビュー

      巻: 22 ページ: 1-34

    • DOI

      10.14955/amr.0220331a

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] DX下の組織におけるマネジメントとイノベーション2023

    • 著者名/発表者名
      立本博文
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 754 ページ: 20-31

  • [雑誌論文] データサイエンスと経営学研究2022

    • 著者名/発表者名
      立本博文
    • 雑誌名

      組織科学

      巻: 55(3) ページ: 62-77

    • DOI

      10.11207/soshikikagaku.20220415-5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 物流業の多角化戦略の研究 : 運送業と倉庫業の多角化企業像と多角化要因2022

    • 著者名/発表者名
      岡部牧人・立本博文
    • 雑誌名

      日本物流学会誌

      巻: 30 ページ: 227-234

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 日本企業におけるデータ利活用に関する質問調査:上場企業と非上場企業の差異に着目して2022

    • 著者名/発表者名
      平井祐理・立本博文・生稲史彦
    • 雑誌名

      日本知財学会誌

      巻: 18(3) ページ: 5-17

  • [雑誌論文] コーポレートガバナンス・コード改訂に伴う知的財産に関するKPI等の設定(中間報告)2022

    • 著者名/発表者名
      杉光一成・立本博文
    • 雑誌名

      IFI Working Paper

      巻: 10 ページ: 1-21

  • [雑誌論文] ゲーム・プラットフォームにおける直接・間接ネットワーク効果に関する研究2021

    • 著者名/発表者名
      山口威一郎・立本博文
    • 雑誌名

      赤門マネジメントレビュー

      巻: 20(5) ページ: 81-94

    • DOI

      10.14955/amr.0210829a

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] アーキテクチャから見た技術世代への対応について2021

    • 著者名/発表者名
      前田篤志・立本博文
    • 雑誌名

      イノベーション・マネジメント

      巻: 19 ページ: 187-206

    • DOI

      10.24677/riim.18.0_187

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 物流業における標準化戦略 : 物流サービスのISO規格(ISO23412)の開発過程の分析に基づいて2021

    • 著者名/発表者名
      岡部牧人・立本博文
    • 雑誌名

      日本物流学会誌

      巻: 29 ページ: 101-108

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 産業別にみた企業のデータ活用能力と事業成果の関係についての実態調査2021

    • 著者名/発表者名
      立本博文・平井祐里・生稲史彦
    • 雑誌名

      研究技術計画

      巻: 36(1) ページ: 5-16

    • DOI

      10.20801/jsrpim.36.1_5

  • [雑誌論文] 企業において発生するデータの管理と活用-質問票調査による実態把握2021

    • 著者名/発表者名
      渡部俊也・平井祐理・吉岡(小林)徹・金間大介・立本博文・古谷真帆・永沼麻奈香
    • 雑誌名

      RIETIディスカッションペーパー

      巻: 21-J-017 ページ: 1-114

  • [学会発表] The Impact of Data Utilization Capability on Japanese Companies: Findings from the Questionnaire Surveys2022

    • 著者名/発表者名
      Tatsumoto,H., Hirai,Y.& Ikuine,F.
    • 学会等名
      PICMET 22 (Portland International Center for Management of Engineering and Technology) Conference
    • 国際学会
  • [学会発表] データサイエンスの現状と研究2022

    • 著者名/発表者名
      立本博文・佐藤忠彦・前田由紀子・原寛和・山本将也
    • 学会等名
      組織学会2022年度年次大会
  • [学会発表] Impact of Modularization on the Design Process -Case Study of Antenna Design for Smartphones-2021

    • 著者名/発表者名
      Maeda,A. & Tatsumoto, H.
    • 学会等名
      ICEP2021(International Conference on Electronics Packaging)
    • 国際学会
  • [学会発表] 機械学習を使った意味的価値の評価2021

    • 著者名/発表者名
      力久未知可・立本博文
    • 学会等名
      組織学会2021年度研究発表大会
  • [学会発表] 高い経営能力は業績を正確に予測するか?2021

    • 著者名/発表者名
      新井博子・立本博文
    • 学会等名
      組織学会2021年度研究発表大会
  • [図書] 企業成長を実現するデジタル投資:消費財メーカーのためのリテールDX入門2022

    • 著者名/発表者名
      立本博文
    • 総ページ数
      135
    • 出版者
      Retail AI
    • ISBN
      979-8366293846

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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