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2021 年度 実績報告書

日本における国際合弁事業の生成・成長・解消の史的研究:企業間関係の視点から

研究課題

研究課題/領域番号 19H01525
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

山口 隆英  兵庫県立大学, 国際商経学部, 教授 (90272096)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード国際合弁 / 国際マーケティング / エスニック食品 / ビジネスモデルの輸入
研究実績の概要

分析の視点として文献研究をしていた国際マーケティング分野の研究について、1つの副次的な成果があった。食品のマーケティングについての視点をまとめる過程で、エスニック食品のマーケティングについて、一定の研究の法則があることがわかり、それを「エスニックな食品の国際化についての考察」として『商経学叢』(近畿大学)第68巻第1号に発表した。食品は、進出国の文化に沿って形成され、進出先国の文化が食品の受け入れに大きな影響を及ぼしている。この部分についての考えを要約できた。しかし、アイスクリーム産業のの分析枠組みとして十分なものではなく、アイスクリーム産業を含めた分析の枠組みに向けた進化が必要であることが分かった。
アイスクリーム産業に加えて、ファーストフード産業についての資料収集を行った。特に、マクドナルド社と藤田商店との合弁事業に関連して、藤田田に関する資料の収集を行った。合弁事業をビジネスモデルの輸入と考えた場合、藤田は多くのビジネスモデルの輸入に成功した。特に、アメリカマクドナルド社からのハンバーガービジネスの輸入は、日本でのハンバーガー市場だけでなく、ファーストフードというより大きな市場カテゴリを生み出した。合弁事業という枠組みが、ビジネスを輸入するベースになったといえる。この資料収集を通じて、ビジネスモデルの由修という新たな研究の視点を発見した。
研究成果の公表という点では、論文1本の公表にとどまった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

一次資料の収集が遅れ、ケース作成方法の変更を試みたが、十分な成果が得られなかった。研究の本流部分ではなく、副産物として気づきを論文化したが、そのこともあり本流部分での研究に遅れが出た。

今後の研究の推進方策

本流部分では、ケース作成が引き続き遅れた。一次資料の活用というスタンスからの脱却が十分にできなかった。マルチケースにして、シングルケースでの研究以上に、理論分析に重点を置き替えることで研究の進展を図りたい。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] エスニックな食品の国際化についての考察2021

    • 著者名/発表者名
      山口隆英
    • 雑誌名

      商経学叢

      巻: 68 ページ: 63-80

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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