研究課題/領域番号 |
19H01546
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研究機関 | 福岡大学 |
研究代表者 |
斎藤 参郎 福岡大学, 公私立大学の部局等, 研究特任教授 (50111654)
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研究分担者 |
栫井 昌邦 福岡大学, 経済学部, 教授 (10330896)
石橋 健一 名古屋産業大学, 現代ビジネス学部, 教授 (00333039)
今西 衞 日本文理大学, 経営経済学部, 教授 (80446111)
山城 興介 日本文理大学, 経営経済学部, 准教授 (00514150)
岩見 昌邦 福岡大学, 公私立大学の部局等, ポスト・ドクター (60629541)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 回遊行動 / Wi-Fiプローブセンサー / 都市エクイティ |
研究実績の概要 |
本研究期間(2019年-2021年)では、当プロジェクト立ち上げのための準備を行いながら、福岡市天神地区と熊本市中心市街地の2地区において、Wi-Fiプローブセンサリングによるリアルタイムでの個々の消費者の回遊行動履歴データの自動収集実験を行った。 福岡市天神地区では、再開発計画の関係で2020年3月に閉店した某商業ビルの中に約40箇所のセンサーを設置し、閉店前後の各1ヵ月、計2ヵ月間、データの収集を行った。また、新型コロナのまん延に伴い、当プロジェクトを延長した関係もあり、当初予定した地区から熊本市中心市街地での実験に変更し、データの収集を行った。2021年4月、JR熊本駅に開業した大型商業施設の開業前後の各1ヵ月、計2ヵ月間に渡り実施し、開業前後による熊本市中心市街地の人の流れの変化について追った社会実験である。 これらの実験では、ともに大規模にデータを収集することができ、今後はこれらのデータについて、分析を行っていく予定である。 研究発表では、当プロジェクトに関連のある研究課題について、2019年に2つの学会で研究報告を行った。1つは、タイのチュラロンコン大の学で開催された国際学会「The 16th Pacific Regional Science Conference Organization Summer Institute (PRSCO2019)」にて、2本の研究報告を行った。もう1つは、福岡の久留米大学で開催された「日本地域学会第56回(2019年)年次大会」にて、特別セッション「回遊行動とリアルタイム経済学」を設け、3本の研究報告を行った。 両学会とも、活発な議論がなされ、今後の研究活動に繋がるアイデアや課題を得ることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
社会実験の実施協力先との調整に、当初、こちら側で考えていた時間よりも多くの時間を要している現状である。 また、2019年度の後半からまん延し出した新型コロナの影響により、より対外活動が動きづらくなってしまった。
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今後の研究の推進方策 |
2022年現在、新型コロナの影響も収束傾向になっており、今後、対外的な活動ができるよう、再度、その準備を行っていく。 それに併せ、Wi-Fiプローブセンサリングで得られたデータをどのように取り扱い、分析していくか、また、その結果をもとに、どのようなモデリングを構築し、当初、当研究チームが考えていたシステムにどう落とし込むことができるかが今後の研究活動の課題となる。
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