研究課題/領域番号 |
19H01570
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
金井 雅之 専修大学, 人間科学部, 教授 (60333944)
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研究分担者 |
山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337)
大矢根 淳 専修大学, 人間科学部, 教授 (80281319)
嶋根 克己 専修大学, 人間科学部, 教授 (20235633)
飯沼 健子 専修大学, 経済学部, 教授 (70384667)
佐藤 嘉倫 東北大学, 文学研究科, 教授 (90196288)
小林 盾 成蹊大学, 文学部, 教授 (90407601)
ホメリヒ カローラ 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (60770302)
大崎 裕子 東京大学, 社会科学研究所, 特任助教 (10825897)
矢崎 慶太郎 専修大学, 人間科学部, 兼任講師 (40838033)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | ウェルビーイング / 幸福 / 社会関係資本 / ライフコース / 混合研究法 |
研究実績の概要 |
3年計画の初年度にあたる本年度の目標は2つあった。(1) アジア8ヶ国で実施するインタビュー調査の対象者選定方針と聴き取り内容を決めること。(2) 各国で都市部と村落部を対象におこなうインタビュー調査のうち都市部調査を実施すること。 (1) のインタビュー調査の基本方針は、2019年6月末に東京で全体会合を開催して検討・決定した。インタビューの対象者は、モンゴル・インドネシア・フィリピン・ベトナムの4ヶ国では原則として前身プロジェクトで実施した量的調査の回答者、日本・韓国・台湾・タイの4ヶ国では新たな回答者をエリア・サンプリングもしくは機縁法により選ぶことにした。インタビューの聴き取り内容は、これまでの人生におけるライフイベントおよび社会関係資本のあり方と幸福度の変化との相互関係を確認することを主たる目標とし、8ヶ国共通のフォーマットを定めた(半構造化面接法)。また、インフォームド・コンセントや個人データ保護上の手続きも、8ヶ国共通のルールを、EU一般データ保護規則を参考にして定めた。 (2) の実査は、各国の個別事情や人員・予算配分の効率性を考慮し、本年度と来年度でおおむね同程度の予算執行が可能になるように実施計画を見直した。本年度おこなった実査は以下の通りである。日本(都市部)、韓国(都市部・村落部)、モンゴル(都市部)、インドネシア(都市部・村落部)、ベトナム(北部)。各国でのインタビューの実施状況や主要な知見は、2020年2月に東京で開催した全体会合で共有し、来年度実施予定の実査の課題も含めて議論した。インタビューの成果物(英訳したスクリプトを含む)は研究チーム内で共有し、分析を始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度目標のうち (1) のインタビュー基本方針は確定した。(2) の実査は、各国での実査の具体的な配分は修正したものの、本年度と来年度でおおむね同程度の予算執行が可能になるように計画している。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度は、日本(村落部)、台湾(都市部・村落部)、モンゴル(村落部)、タイ(都市部・村落部)、フィリピン(都市部・村落部)、ベトナム(中部・南部)でのインタビュー調査を実施する。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の世界規模での感染拡大により、各国での実査が当面むずかしくなる事態が予想される。可能な場合は対面ではないインタビュー方法を検討するなどして、なるべく予定通り実施できるように努力はおこなうが、計画通りの予算執行がむずかしい場合は、次年度以降に繰り越すなどして対応する。
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