アジア型ウェルビーイングの社会的メカニズムを解明する国際共同研究

2021 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 19H01570
• 研究機関: 専修大学
• 研究代表者: 金井 雅之 専修大学, 人間科学部, 教授 (60333944)
• 研究分担者: 山田 昌弘 中央大学, 文学部, 教授 (90191337) ; 大矢根 淳 専修大学, 人間科学部, 教授 (80281319) ; 嶋根 克己 専修大学, 人間科学部, 教授 (20235633) ; 飯沼 健子 専修大学, 経済学部, 教授 (70384667) ; 佐藤 嘉倫 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (90196288) ; 小林 盾 成蹊大学, 文学部, 教授 (90407601) ; ホメリヒ カローラ 上智大学, 総合人間科学部, 教授 (60770302) ; 大崎 裕子 立教大学, 社会学部, 特任准教授 (10825897)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2022-03-31
• キーワード: ウェルビーイング / 幸福 / 社会関係資本 / ライフコース / 混合研究法

研究実績の概要

最終年度にあたる2021年度は、コロナ禍による移動制限や大学への立ち入り制限、現地の政治情勢の混乱などの理由で実施の目途が立たなかった、タイ（都市部・村落部）とフィリピン（都市部・村落部）でのインタビュー調査を実施するために、研究費の一部を2022年度に繰り越した。さいわい両国とも現地の情勢が好転したため、いずれも2022年後半から2023年初頭にかけて、無事に調査を実施することができた。これにより、当初計画していた8ヶ国・地域、すなわち日本、韓国、台湾、タイ、インドネシア、フィリピン、ベトナム、モンゴルでのウェルビーイングについてのインタビュー調査は、すべて完了した。
インタビュー調査データの国際的なデータアーカイブでの公開に向けた整備作業も、引き続き進めている。タイとフィリピンの調査データが研究チームに共有されたのが2022年度末だったため、本格的な作業はこれからになる。2023年2月に日本でハイブリッド形式の研究会を開催し、情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設社会データ構造化センターや韓国のデータアーカイブKOSSDAの質的調査データ整備の専門家のアドバイスも受けながら、今後の方針を定めた。
研究成果の発信として、本プロジェクトの研究成果を国際的に発信するためのハイブリッド形式のシンポジウムを、2023年2月に日本で開催した。4本の研究報告がおこなわれ、プロジェクトに参加している8ヶ国・地域をはじめとする国内外から多数の研究者や学生が参加した。これ以外にも国内外での学会報告や出版をおこなった。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [国際共同研究] Seoul National University/University of Seoul/The National Academy of Sciences(韓国)
  • 国名: 韓国
  • 外国機関名: Seoul National University/University of Seoul/The National Academy of Sciences
• [国際共同研究] Academia Sinica/National Taipei University/National Chung-Cheng University(その他の国・地域（台湾）)
  • 国名: その他の国・地域
  • 外国機関名: Academia Sinica/National Taipei University/National Chung-Cheng University
  • 他の機関数: 3
• [国際共同研究] 独立モンゴル研究所/National University of Mongolia/National Academy of Governance(モンゴル)
  • 国名: モンゴル
  • 外国機関名: 独立モンゴル研究所/National University of Mongolia/National Academy of Governance
• [国際共同研究] Chulalongkorn University/Naresuan University/Ubon Ratchathani University(タイ)
  • 国名: タイ
  • 外国機関名: Chulalongkorn University/Naresuan University/Ubon Ratchathani University
• [国際共同研究] University of Indonesia(インドネシア)
  • 国名: インドネシア
  • 外国機関名: University of Indonesia
• [国際共同研究]
  • 他の国数: 2
• [雑誌論文] 未回収層のプロファイリング――「信頼感」で読み解く世論調査の標本バイアス (2023)
  • 著者名/発表者名: 吉野諒三
  • 雑誌名: 行動計量学 巻: 49(2) ページ: 147-174
  • DOI: 10.2333/jbhmk.49.147
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 戦後の世論調査の回顧と展望 ー 新任会長挨拶に代えて (2023)
  • 著者名/発表者名: 吉野諒三
  • 雑誌名: 世論調査協会報 巻: 131 ページ: 20-25
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] Globalization and Social Inequality in the Context of Japan (2023)
  • 著者名/発表者名: Sato Yoshimichi
  • 雑誌名: L. Roulleau-Berger, P. Li, S.-K. Kim, and S. Yasawa, Handbook of Post-Western Sociology: From East Asia to Europe, Brill 巻: NA ページ: 530?541
  • DOI: 10.1163/9789004529328_029
• [雑誌論文] カンボジアの近代化と社会変容 (2023)
  • 著者名/発表者名: 稲田十一
  • 雑誌名: 阿曽沼邦昭（編）『カンボジアの近代化』文真堂 巻: NA ページ: 67-82
• [雑誌論文] 非常時における予算・財政措置の見直し：COVID-19対策を契機に (2023)
  • 著者名/発表者名: 原田博夫
  • 雑誌名: 社会科学研究所年報 巻: 57 ページ: 191-204
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 「日本人の国民性」調査と「意識の国際比較」---「統計数理」から「データの科学」へ--- (2022)
  • 著者名/発表者名: 吉野諒三
  • 雑誌名: 統計数理 巻: 69(2) ページ: 259-281
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] カンボジア開発過程への中国の影響――国際援助協調の衰退と権威主義化の連動の分析 (2022)
  • 著者名/発表者名: 稲田十一
  • 雑誌名: 専修大学社会科学研究所・社会科学年報 巻: 56 ページ: 43-64
  • DOI: 10.34360/00012789
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] AIを備えたロボットは家族の一員になれるか？ (2022)
  • 著者名/発表者名: 佐藤嘉倫
  • 雑誌名: 佐藤嘉倫・稲葉陽二・藤原佳典（編著）『AIはどのように社会を変えるか』東京大学出版会 巻: NA ページ: 165-182
• [雑誌論文] 急拡大する中国の対外経済協力とその規範の変容可能性――ミャンマー・ミッソンダムの事例を中心に (2021)
  • 著者名/発表者名: 稲田十一
  • 雑誌名: 専修大学社会科学研究所・社会科学年報 巻: 55 ページ: 29-48
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] Differences in Determinants of Subjective Well-Being by Sexual Orientation : A Comparison of Heterosexual and Gay Men in Japan (2021)
  • 著者名/発表者名: Tatsuo Komorida
  • 雑誌名: The Senshu social well-being review 巻: 8 ページ: 55-64
  • DOI: 10.34360/00012566
  • オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 多様性と多文化共生－社会学の視点から－ (2021)
  • 著者名/発表者名: 佐藤嘉倫
  • 雑誌名: 東北大学教養教育院（編）『東北大学教養教育院叢書 大学と教養 4 多様性と異文化理解』東北大学出版会 巻: NA ページ: 29-50
• [学会発表] Gender, Family, and Well-Being in Asia: A Comparative Approach (2023)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Kanai
  • 学会等名: 7th Conference of the International Consortium for Social Well-Being Studies
  • 国際学会
• [学会発表] The Ambivalent Effects of Family on Well-Being: Family Norms and Well-Being in Japan (2023)
  • 著者名/発表者名: Keitaro Yazaki
  • 学会等名: 7th Conference of the International Consortium for Social Well-Being Studies
  • 国際学会
• [学会発表] Impact of Gender Norms and Roles on Emotional Elements (2023)
  • 著者名/発表者名: Takeko Iinuma
  • 学会等名: 7th Conference of the International Consortium for Social Well-Being Studies
  • 国際学会
• [学会発表] Life Histories of Two Women Who Succeeded the Japanese Stem Family (Ie) (2023)
  • 著者名/発表者名: Katsumi Shimane
  • 学会等名: 7th Conference of the International Consortium for Social Well-Being Studies
  • 国際学会
• [学会発表] アジアにおけるハピネス／ウェルビーイング (2023)
  • 著者名/発表者名: 原田博夫
  • 学会等名: 土浦市倫理法人会
  • 招待講演
• [学会発表] Changes in Happiness Level over the Life Course: Methodological Issues in Quantitative and Qualitative Approaches (2022)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Kanai
  • 学会等名: 20th ISQOLS Annual Conference
  • 国際学会
• [学会発表] Climate Disasters and Social Capital: A Quantitative Comparison among Southeast and East Asian Societies (2022)
  • 著者名/発表者名: Masayuki Kanai
  • 学会等名: 17th Asia Pacific Sociological Association Conference
  • 国際学会
• [学会発表] A Review of Resilience in Crisis Management: Toward a Proactive Perspective (2022)
  • 著者名/発表者名: Takeko Iinuma
  • 学会等名: 17th Asia Pacific Sociological Association Conference
  • 国際学会
• [学会発表] Social Capital in the Creation of Governance, Participation, and Inequality in Big Cities (2022)
  • 著者名/発表者名: Yoshimichi Sato
  • 学会等名: 中国社会学会 中日社会学会年次大会 国際シンポジウム「大都市のガバナンスと参加」
  • 国際学会 / 招待講演
• [学会発表] 回収層・未回収層のプロファイリング――GSS信頼感尺度3項目と調査協力率の視点から (2022)
  • 著者名/発表者名: 吉野諒三
  • 学会等名: 第50回日本行動計量学会研究大会
• [学会発表] Effects of intercourse on happiness by gender and marital status: A case of Japan (2022)
  • 著者名/発表者名: Aguru Ishibashi
  • 学会等名: 20th ISQOLS Annual Conference
  • 国際学会
• [学会発表] Emergency Policy and System Design in Japan’s Civil Society: In the Context of COVID-19 (2022)
  • 著者名/発表者名: Hiroo Harada
  • 学会等名: ASOPS-SNUAC Joint Conference
  • 国際学会
• [学会発表] The Relationship between within-Country and between-Country Inequality in Globalization (2021)
  • 著者名/発表者名: Yoshimichi Sato and Hiroko Inoue
  • 学会等名: IV ISA Forum of Sociology
  • 国際学会
• [学会発表] Studying Inequality: Some Questions and Answers (2021)
  • 著者名/発表者名: Guillermina Jasso and Yoshimichi Sato
  • 学会等名: The 13th Annual INAS Conference 2021 online
  • 国際学会
• [学会発表] コロナ禍における高齢者のソーシャル・キャピタルに関する理論的考察 (2021)
  • 著者名/発表者名: 佐藤嘉倫
  • 学会等名: 日本老年社会科学会第63回大会
  • 招待講演
• [学会発表] The Paths to Democracy in Former Portuguese Colonial States: Comparative Analyses of Angola and Timor Leste (2021)
  • 著者名/発表者名: Juichi Inada
  • 学会等名: 26th IPSA World Congress of Political Science
  • 国際学会
• [図書] AIはどのように社会を変えるか (2022)
  • 著者名/発表者名: 佐藤嘉倫・稲葉陽二・藤原佳典
  • 総ページ数: 288
  • 出版者: 東京大学出版会
  • ISBN: 4130502050
• [図書] Cultural Manifold Analysis on National Characater (2021)
  • 著者名/発表者名: Ryozo Yoshino
  • 総ページ数: 168
  • 出版者: Springer
  • ISBN: 978-981-16-1672-3
• [学会・シンポジウム開催] 7th Conference of the International Consortium for Social Well-Being Studies (2023)