研究課題/領域番号 |
19H01576
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
嶋崎 尚子 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (40216049)
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研究分担者 |
笠原 良太 早稲田大学, 文学学術院, 助手 (20846357)
木村 至聖 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (50611224)
新藤 慶 群馬大学, 教育学部, 准教授 (80455047)
張 龍龍 早稲田大学, 文学学術院, 助教 (80844141)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 移住 / 石炭産業 / 労働者家族 / 高度経済成長 / 産業転換 |
研究実績の概要 |
2020年度は、2019年度末からのコロナ禍により、大幅に研究計画を変更せざるをえなかった。具体的には当初予定していた広島県補充調査、関西地域における離職者受入れ企業・地域分析を断念した。両調査については、コロナ禍収束後に再開することとした。他方で、以下の4点のとおり、関東地域在住者へのヒアリングの拡充、閉山離職者の再就職・移住先の統計的分析の基盤拡充、研究枠組みの整理(日本家族社会学会大会でのテーマセッション)を着実に進めた。 (1)事例調査・分析成果の刊行:『〈つながり〉の戦後史:尺別炭砿閉山とその後のドキュメント』(青弓社)の最終原稿作成等を、4月~6月に研究会形式で実施し、11月に刊行した。 (2)関東地域在住者ヒアリング:三菱高島炭鉱関係者ヒアリング(10月6日、12日)、三菱大夕張炭鉱関係者5名ヒアリング(10月11日、18日)、太平洋炭鉱関係者2名ヒアリング(11月7日)を実施した。 (3)閉山離職者動向に関する統計分析の基盤整備:芦別・赤平・夕張での関係者へのヒアリングと資料収集(11月2日~5日、3月10日~12日)、データベースならびに1970年代の先行研究知見の整理(分析は2021年度4月から実施)を行った。 (4)研究枠組みの整理:日本家族社会学会第30回大会テーマセッション(9月12日)「産業・地域変動と家族のライフコース:新たな実証研究の可能性」を組織し、農業、石炭産業、織物産業を事例に、特定産業から地域と家族・労働をとらえなおす実証研究による新たな知見を提示し、現代日本社会分析での位置づけを検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度末からのコロナ禍により、大幅に研究計画を変更せざるをえなかった。2020年度には当初の広島、関西での調査を断念し、関東地域在住者へのヒアリング等の拡充ならびに研究計画全体を見直した。
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今後の研究の推進方策 |
2019年度・2020年度に予定していた広島、関西での調査は、コロナ禍収束後速やかに実施することとし、2021年度は統計的記述の拡充を進める予定である。
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