研究課題/領域番号 |
19H01595
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
岩田 美香 法政大学, 現代福祉学部, 教授 (30305924)
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研究分担者 |
相澤 仁 大分大学, 福祉健康科学部, 教授 (00754889)
野田 正人 立命館大学, 産業社会学部, 教授 (10218331)
栗田 克実 旭川大学, 保健福祉学部, 准教授 (30530109)
板倉 香子 洗足こども短期大学, 幼児教育保育科, 講師 (30739181)
福間 麻紀 北海道医療大学, 看護福祉学部, 講師 (70581867)
新藤 こずえ 上智大学, 総合人間科学部, 准教授 (90433391)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 青少年支援 / 児童福祉施設 / レクリエーション / スポーツ |
研究実績の概要 |
本研究は、児童福祉施設における青少年支援、なかでも遊びやスポーツ、レクリエーションを通した支援についての検討を行うことを目的としている。その背景には、児童福祉施設における支援が「自立」に向けた支援に重きが置かれており、レクリエーション等に関する支援については、科学的根拠に基づいた活動が提供されているとは言い難い現状がある。 アメリカ・オハイオ州立大学で展開されているLiFEsportsのプログラムを、日本の現状にあわせて改良してもらうため、LiFEsportsのディレクターであるDawn Anderson-Butcher教授(オハイオ州立大学教授)を2019年9月に日本に招聘し、児童福祉施設の視察を行った。栃木県・札幌市・東京における児童自立支援施設、児童養護施設、母子生活支援施設(計5施設)の見学と施設長からのヒアリングを実施した。これにより、各施設の特徴とレクリエーション等の実情を把握することができ、2020年度に実施予定である、施設職員を交えた、プログラムデザインの作成と実践についての学びについての素地ができた。さらに、LiFEsportsの概要と新たな取り組みについて、Anderson-Butcher教授のプレゼンテーションも実施した。 日本国内の児童福祉施設におけるレクリエーション等の実態調査については、年間行事をはじめとしたレクリエーションやスポーツの実態だけではなく、その行事等に関するプログラムをどのように計画立案しているのか、その点についても質問紙に盛り込む必要が生じた。そのため、当初の計画を入れ替えて、2020年に実施予定だったヒアリング調査を先に実施し、質問紙調査を2020年度に実施することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
国内の児童福祉施設におけるレクリエーションやスポーツなどの行事に関するプログラムをどのように計画立案しているのかについて、よりインテンシブな聞き取りを2019年度中に行い、その結果を2020年度に行う質問紙調査に反映する予定であった。 しかし調査の途中で新型コロナウイルス感染症により、札幌をはじめとした国内での移動が難しくなり、ヒアリング調査が中断されている状態となっている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルス感染症によって中断されている国内の施設へのヒアリング調査については、緊急事態宣言などの状況が収まり次第、調査を再開したいと考えている。しかし長期化する場合には、ヒアリング調査を、施設の協力も得て、遠隔面接などの手段を通して実施する。 2020年度9月のAnderson-Butcher教授の招聘についても、新型コロナウイルスの国際的な動向により、招聘の時期が遅れる可能性がある。こちらについても、状況が落ち着き次第、招聘し実践プログラムを行う。
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