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2021 年度 実績報告書

新教育基本法の比較教育法制研究をふまえた現代立憲主義に基づく逐条解釈

研究課題

研究課題/領域番号 19H01624
研究機関新潟大学

研究代表者

世取山 洋介  新潟大学, 人文社会科学系, 教授

研究期間 (年度) 2019 – 2021
キーワード不当な支配 / 教育基本法 / 新自由主義 / 給特法 / 教育条件整備 / 教育振興基本計画
研究実績の概要

研究分担者(今野)は、新教育基本法の第5条1項および第16条1項の注釈を担当するものとされ、それぞれについて草稿を作成し、研究組織内での数次の検討を経て、徐々に内容の錬磨を図り、本年度内に脱稿した。その後、研究分担者の研究成果を含んだ書籍が、令和3年10月に刊行されるに至った。研究分担者(安原)「自主性擁護的教育法と見えざる支払い-補助教材の教育の自由への影響-」では、教育基本法16条の不当な支配、14条の党派的教育の禁止を念頭に、教師の教育の自由に対する補助教材の影響を考察した。教育委員会による補助教材の選定・作成・配布が、教師の教育の自由にどのような影響を与えているかを検討し、教師の専門性と責任に基づく補助教材使用のあり方を展望した。
『コンメンタール教育基本法』では、第14条2項の党派教育の禁止を担当し、当該条文の趣旨、解釈、運用をまとめた。
現行の教育基本法の現代立憲主義に基づく逐条解釈のあり方を探求することを主目的とした本研究課題のうち、分担研究者の高橋哲(埼玉大学)においては、学校教員の身分保障、待遇の適正に関する法制度と社会教育の条件整備に関する法制度に関する研究を遂行した。また、前年度に続き、教員の多忙化をめぐる法制度、判例、政策に関する検討を行い、特にさいたま地裁にて展開されてきた教員超勤訴訟に関する判例分析をおこなってきた。これらの成果の一部については、『コンメンタール新教育基本法』(学陽書房)等に集録し、当初の予定通り刊行物として発表することができた。本年度においては、現行の教育基本法の現代立憲主義に基づく逐条解釈のあり方を探求することを主たる目的にした本研究課題のうち、分担研究者である中川律(埼玉大学)は、特に、教育条件整備法制と教育財政法制に関わる教育法制の分析及び関連する教育基本法の条項の解釈に関する考察を進めた。結果として、現行の教育基本法の逐条コンメンタールを書籍として出版することに関与し、具体的には、同法5条3項と16条4項の解説を同書に収録し、発表することができた。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] 就学義務の功罪――石塚報告へのコメント2021

    • 著者名/発表者名
      堀口悟郎
    • 雑誌名

      法律時報

      巻: 93 号: 9 ページ: 114-117

  • [雑誌論文] 学問の自由論の金字塔――卓越した理論家・高柳信一が遺したもの2021

    • 著者名/発表者名
      堀口悟郎
    • 雑誌名

      季刊教育法

      号: 212 ページ: 84-88

  • [雑誌論文] 自主性擁護的教育法と見えざる支配-補助教材の教育の自由への影響-2021

    • 著者名/発表者名
      安原 陽平
    • 雑誌名

      獨協法学

      号: 114 ページ: 1-22

  • [雑誌論文] 教師を育てる学校づくり2021

    • 著者名/発表者名
      石井拓児
    • 雑誌名

      季刊教育法

      号: 209 ページ: 28, 33

  • [雑誌論文] 公立学校教員の労働時間概念―労働基準法を潜脱する改正給特法の問題―2021

    • 著者名/発表者名
      高橋哲
    • 雑誌名

      日本労働研究雑誌

      巻: 730 ページ: 14-25

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教育政策決定におけるアクター/セクター間連携に関する日米比較―コロナ禍において教育行政は誰と協業したのか―2021

    • 著者名/発表者名
      高橋哲
    • 雑誌名

      教育制度学研究

      巻: 28 ページ: 38-54

    • 査読あり
  • [学会発表] 日本学術会議問題と学問の自由2021

    • 著者名/発表者名
      堀口悟郎
    • 学会等名
      日本教育法学会
  • [図書] 子ども虐待の克服をめざして――吉田恒雄先生古稀記念論文集2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木博人=横田光平編、堀口悟郎, ほか著
    • 総ページ数
      394
    • 出版者
      尚学社
  • [図書] 学問の自由の国際比較――歴史・制度・課題2022

    • 著者名/発表者名
      羽田貴史=松田浩=宮田由紀夫編、堀口悟郎, ほか著
    • 総ページ数
      360
    • 出版者
      岩波書店
  • [図書] コンメンタール教育基本法2021

    • 著者名/発表者名
      日本教育法学会(編)、堀口悟郎, ほか著
    • 総ページ数
      519
    • 出版者
      学陽書房

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公開日: 2023-03-30  

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