研究課題/領域番号 |
19H01628
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
矢野 智司 佛教大学, 教育学部, 教授 (60158037)
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研究分担者 |
服部 憲児 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10274135)
石井 英真 京都大学, 教育学研究科, 准教授 (10452327)
西岡 加名恵 京都大学, 教育学研究科, 教授 (20322266)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 教員研修 / 資質・能力 / 授業 / 評価 / マネジメント |
研究実績の概要 |
2019年度は、下記の活動に取り組んだ。 (1)2017・2018年改訂学習指導要領が推進する「資質・能力」重視の改革への対応を迫られる学校や教育委員会等の状況や、イギリス、アメリカ、オーストラリアなどでの「資質・能力」論の展開について文献調査を進めた。また、学校が目標として設定すべき「資質・能力」の明確化、カリキュラムと評価の改善、授業と評価の改善、スクール・マネジメントに関する教員研修プログラムを開発し、神戸大学附属中等教育学校の授業研究会、京都府や静岡市の教育委員会などに対し、講演などの形で教員研修を提供した。さらに、これらの成果について、雑誌等で発信した。 (2)以上を集約することにより、京都大学大学院教育学研究科E.FORUMにおける教員研修プログラムとして、次の3つを開発し、提供した。①「スクールリーダー育成のための基礎講座」:「若い教師に伝えたい授業づくりの発想」、「カリキュラム・マネジメントとの向き合い方」、講演「『チーム学校』時代の心の教育」などについて研修を提供した。参加者は、133名(1日目98名、2日目109名)であった。②「教育評価の基礎講座」:e-learningによるオンライン研修プログラム。具体的には、学習指導要領や指導要録の改訂のポイントを検討するとともに、教育評価の基本的な考え方と進め方について解説している。受講者は、45名あり、そのうち合格者は33名であった。③「実践づくりフォローアップ講習」:スクーリング(実践検討会と成果報告会)、e-learningによる講義、実践レポート提出とを組み合わせたブレンディッド研修プログラムである。10名が受講した。 (3)E.FORUMでこれまで開発してきた研修プログラムの成果をまとめた書籍として、『「逆向き設計」実践ガイドブック』(日本標準)を刊行した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
成果報告書の印刷については2020年度に持ち越すこととなったが、計画していた研修プログラムについて開発を完了することができた。また、これまでの成果をまとめた書籍を刊行することもできた。
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今後の研究の推進方策 |
2020年度はコロナ禍の影響を大きく受けることとなったが、オンライン会議などを積極的に活用することにより、研究開発を促進するとともに、コロナ禍がもたらした新たなニーズに対応する研修プログラム開発の可能性を追求する。
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