研究課題/領域番号 |
19H01629
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
吉田 成章 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (70514313)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 授業研究 / 教師教育 / 日独比較国際共同研究 / コンピテンシー / Lesson Study / 地域と学校 |
研究実績の概要 |
本研究では次の三つの課題に取り組んだ。 一つ目は、授業研究を軸とした教師教育に関する日独共同研究成果の著作刊行である。まず、”Lesson Study-based Teacher Education”を2021年5月に刊行するための編集作業を加速させ、共同研究体制を維持しているライプツィヒ大学一般教授学研究室より「ドイツの授業研究と教師教育」に関する論考を同書に所収することができた。また、ライプツィヒ大学一般教授学研究室との共同研究の成果を、Unterrichtsforschung und Unterrichtspraxis im Gespraech(授業研究と授業実践)と題する著書としてドイツのKlinkhardt社より刊行する準備を整えることができた。また、英語論文として執筆した本研究の成果はすでに国際ジャーナルへの掲載が決定している。 二つ目は、オンラインによる日独国際共同研究の維持・発展である。ライプツィヒ大学一般教授学研究室とはオンラインを介して継続的に研究実践を交流する体制を整えることができ、学会発表および日本学術振興会二国間共同事業の研究経費の獲得により、研究室間での共同研究体制へと本研究の研究成果を漸次発展させることができた。 三つ目は、広島県を中心とした学校との共同研究体制の維持・発展である。COVID-19により実践の交流が困難となっている状況の中でも、少人数体制あるいはオンラインによる研究・実践の交流の体制を維持・構築することによって、とりわけ「地域との協働」をテーマとする学校との共同研究体制を構築することができた。この学校との共同研究体制の構築の成果は、ポスト・コロナの学校教育のあり方を巡る研究成果公開へとつながるとともに、次年度以降の研究成果の公開の基盤となるものである。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
COVID-19によりドイツへの渡航および教師教育実践への参加が制限されている状況が続いているが、研究成果の公開およびオンラインを介した研究・実践ネットワーク構築の面ではおおむね順調に研究を発展させることができている。
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今後の研究の推進方策 |
これまでの研究成果を継続的に公開していくとともに、ライプツィヒ大学との共同研究体制および「地域と学校」をテーマとした学校との共同研究体制を維持・発展させ、授業研究を軸とした教師教育の研究・実践の裾野を広げる。
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