研究実績の概要 |
授業研究を軸とした教師教育に関する日独共同研究に係る2021年度の研究成果は、次の3点にまとめられる。 第一に、本研究の成果を英語で発信することができたことである。"Lesson Study-based Teacher Education”(Routledge, 2021)を刊行し、同書にドイツ・ライプツィヒ大学のHalltizky教授らの論考も収め、本研究の成果を世界授業研究学会(WALS:World Association of Lesson Studies)のLesson Studyシリーズの一冊として刊行することができた。 第二に、本研究の成果をドイツ語にて発信することができたことである。"Unterrichtsforschung und Unterrichtspraxis im Gespraech" (Klinkhardt, 2022)をHallitzky教授らライプツィヒ大学一般教授学研究室と広島大学教育方法学研究室およびライプツィヒの学校教員との国際共同研究の成果として刊行することができた。 第三に、学校との共同研究を遂行することができたことである。広島県立日彰館高等学校を基盤とした広島県三次市吉舎学区の2保育所・2小学校・1中学校・1高等学校と広島大学との共同体制のもとで、地域と協働する学校開発に従事し、広島県立吉田高等学校とは教科と総合を軸としたカリキュラム開発に従事することができた。 これらの成果を軸に、基盤研究(A)「授業研究を軸とした教職の高度化に関する国際共同研究プラットフォームの構築」(課題番号:22H00080)への前年度応募を行い、2022年から研究体制と研究の射程を拡大して本研究の成果を発展的に継続させている。
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