本研究は、「授業研究」によるコンピテンシー志向の教師教育のあり方を日独比較国際共同研究によって実施したものである。ドイツでは、コンピテンシー志向の教育改革が進行するなかで、「実証的な授業研究」が展開され、教師教育実践と授業研究実践とを往還する教育学研究・教授学研究が趨勢となっている。本研究では、ドイツの研究者との共同研究体制のもと、授業研究を軸とした教師教育のあり方を論究した。本研究の成果として、(1)継続的かつ体系的な共同研究プラットフォームの構築、(2)日独英の刊行物による授業研究に係る研究成果の公開、(3)授業研究方法論の明確化と授業研究アーカイブ構築の必要性の指摘、に至った。
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