ネパール山岳地域においてはWiFiへのアクセスが困難で、パソコンもない学校や家庭が多いためオンライン授業の提供は難しい中、教員が家庭訪問をして個別指導をする、小規模グループ授業をする、携帯電話等を使ってのオンライン指導をするなどの授業方法が試行錯誤的に行われたことが理解された。保護者や地域住民の協力を得て行う小規模グループによる授業が、子どもたちにとって精神的な支えにもなり、学習意欲をあげるのに役立ったことが分かった。これらのプロセスを通して、日本の技術協力で行われる専門家が現地に入って技術移転を行う現場主義(ハンズオン)のアプローチが成果を上げて、学校運営に生かされていることが理解された。
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