研究課題
本研究の目的は、現代社会におけるグローバル化に伴うシティズンシップの変容に対応した新たな教育プログラムの開発に向け、その基盤となる市民能力像(能力の「シビル・ミニマム」)を、市民自らの日常的で協働的な実践の視点から解明することである。以下では、新型コロナウイルス感染症の影響により、計画の変更を余儀なくされた調査の結果も含め、主たる研究実績の概要を説明する。第一に、亀山、平野、村上、寺田は、市民能力像の理論的土台となる「自律」概念の課題と可能性について社会政策学会のテーマ部会で考察し、その成果を論文として公開した。また、平野と森田は、こうした理論・政策研究の成果を、それぞれ2022年と2023年にThe HDCA Conference (Human Development and Capability Association)で発表し、シティズンシップ研究に関する海外研究者とのネットワーク構築を進めた。とくに、森田は2022年後半より英国の研究機関に所属しながら、科研プロジェクトに従事した。第二に、亀山、平野、時安の3名が中心となり、シティズンシップ研究の理論枠組みに関する文献研究を実施した。なかでも亀山、平野、村上、寺田は、その成果を『福祉社会学文献ガイド』の文献解題(分担執筆)として整理した。第三に、森田が中心となり、民間施設(フリースクール等)において、子ども・若者たちが「市民」として獲得すべきとされている能力観についてフィールド調査を行い、その成果を「移動」の観点から、『中京大学現代社会学部紀要』に発表した。第四に、鎮目は、本科研の中心テーマである社会的シティズンシップの特徴と変容について、国内外の社会保障制度の事例をもとに分析し、その成果を論文として公表した。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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上智大学社会福祉研究
巻: 48 ページ: 27-38
中京大学現代社会学部紀要
巻: 17(1) ページ: 89-96
巻: 17(1) ページ: 105-121
多文化社会研究
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貧困研究
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医療福祉政策研究
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10.20690/jhwp.5.1_1
医療・福祉研究
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