研究課題/領域番号 |
19H01649
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研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
佐藤 哲也 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (10273814)
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研究分担者 |
村知 稔三 青山学院女子短期大学, 子ども学科, 教授 (00190926)
中沢 葉子 (並河葉子) 神戸市外国語大学, 外国語学部, 教授 (10295743)
井岡 瑞日 大阪総合保育大学, 児童保育学部, 講師 (20836449)
太田 明 玉川大学, 文学部, 教授 (30261001)
稲井 智義 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (30755244)
吉村 真美 (森本真美) 神戸女子大学, 文学部, 教授 (80263177)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 子ども観 / 子どもの権利 / 児童福祉 / グローバル化 / 子ども史 |
研究実績の概要 |
新型コロナウイルス感染症拡大によって、対面での研究会実施、学会出席、国内外出張による研究資料調査等々、研究推進に著しく支障をきたした。そこで各研究分担者がオンラインで資料を探索したり文献資料を渉猟したりすることで、各々の研究に取り組んだ。子どもの権利をめぐる各国の歴史的課題や現状を把握するために、子どもの虐待、子捨て(孤児)、福祉政策等を主題とした児童文学や小説等を収集した。emailを介して研究者間で情報交換を行うとともに、Zoomミーティングを実施して(8月と12月)、研究情報を共有した。 また、北本正章(青山学院大学名誉教授)氏を研究協力を依頼して、オンラインによる助言・研究情報の提供等を受けた。 本研究にメンバーが集う世界こども学研究会例会(第25回・第26回)では、村知稔(独立後のカザフスタン共和国の人口動態と子どもの権利(2)―乳幼児と保育をめぐる現状―)を報告、太田明(ヴァルケミューレ田園教育舎と〈ソクラテス方法〉)がそれぞれ報告を行った。また、並河葉子・森本真美は同研究会の特別企画「シンデレラ譚シンポジウム」でコメンテーターを務めた。村知稔三の研究成果は、『青山学院女子短期大学紀要』、太田明の研究成果は玉川大学人文科学研究センター年報 Humanitasや世界子ども学研究会紀要HALCYONに掲載されている。 研究代表者をはじめ各研究分担者は、所属している学会や研究会での報告、研究紀要や学術文献等への執筆等を通じて、本研究の成果を公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大により、海外出張が制限されているため、1次資料の収集や他国在住研究者との交流がままならず、本研究がテーマに掲げる「グローバル・ヒストリー」の考究に支障をきたしている。また、対面による情報共有や意見交換、研究協議が難しいため、各自の研究を止揚して、比較研究を深め、研究仮説を実証していく作業がはかどらなかった。
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今後の研究の推進方策 |
日本国内、しかも研究分担者が勤務している大学を拠点として、インターネットを利用した資料・文献・論文についての調査・収集に努めていく。世界子ども学研究会例会への参加を通じて、研究交流と研究成果の定転観測を行い、ウィズ・コロナ、アフター・コロナにおける研究推進に向けて、構想を練り直していく。 研究成果の公表については、電子書籍として出版する案も寄せられている。そのための情報を集め、書籍の内容や編集作業の分担についても協議を進めていく。
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