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2023 年度 研究成果報告書

親子関係と認知機能のバイオマーカー探索研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01653
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09030:子ども学および保育学関連
研究機関熊本大学

研究代表者

西川 里織  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (40599213)

研究分担者 安村 明  熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 准教授 (60723468)
カレトン リチャード  愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
伊賀崎 伴彦  熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 准教授 (70315282)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード親子関係 / アタッチメント / レジリエンス / 表情認知 / 養育スタイル / 自己概念 / 青年期 / ウェルビーイング
研究成果の概要

子どもを対象にタブレットパソコンに表示される4種の表情(喜び・悲しみ・驚き・怒り)を評価する課題とAQ(自閉傾向)を実施した結果、35%の強度の喜び表情と自閉傾向に相関が示された。さらに、成人を対象にマスク着用時の表情識別の難易度を調査した結果、喜びと怒り表情の識別が特に難しいことが明らかになった。質問紙調査では、子どものエゴレジリエンスがコロナウィルスへの恐怖感と不安定型アタッチメントと正に相関し、身体・社会・情緒の安定性がエゴ・レジリエンスに正の影響を与えることが示された。また、両親からの拒絶感が大学生の現在の不安・抑うつ、引きこもり、身体症状を有意に予測することが確認された。

自由記述の分野

社会心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

子どもや成人どちらにおいても表情識別能力が自閉傾向やアタッチメントと関連し、レジリエンスはネガティブな自己概念や不安定なアタッチメントから個人を守る役割を果たすことが明らかになった。良好な社会関係を築くためには、相手の気持ちを感じ取る能力が必要であり、情動認知と関連する表情認知は他者理解において重要な役割を担うと考えられる。また、怒り顔の表情識別能力の性差には文化や歴史的背景が関与している可能性があり、学術的に新しい知見をもたらした。これらの結果は、対人コミュニケーションに困難を抱える個人を支援するために、教育・福祉の現場での支援に役立つ可能性が期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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