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2022 年度 実績報告書

読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づいた包括的学習支援アプローチの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19H01670
研究機関三重大学

研究代表者

守田 庸一  三重大学, 教育学部, 教授 (60325305)

研究分担者 幾田 伸司  鳴門教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (00320010)
寺田 守  京都教育大学, 教育学部, 准教授 (00381020)
中西 淳  愛媛大学, 教育学部, 教授 (10263881)
山元 悦子  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (20220452)
稲田 八穂  筑紫女学園大学, 人間科学部, 教授 (20612518)
砂川 誠司  愛知教育大学, 教育学部, 講師 (20647052)
宮本 浩治  岡山大学, 教育学域, 准教授 (30583207)
住田 勝  大阪教育大学, 教育学部, 教授 (40278594)
冨安 慎吾  島根大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (40534300)
中井 悠加  島根県立大学, 人間文化学部, 准教授 (40710736)
上山 伸幸  創価大学, 教育学部, 准教授 (40780325)
植山 俊宏  京都教育大学, 教育学部, 教授 (50193850)
上田 祐二  北海道教育大学, 教育学部, 教授 (50213369)
原田 大樹  福岡女学院大学, 人間関係学部, 准教授 (50756492)
坂東 智子  山口大学, 教育学部, 教授 (60634764)
河野 智文  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (70304144)
山元 隆春  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (90210533)
若木 常佳  福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 教授 (90454579)
長岡 由記  滋賀大学, 教育学系, 准教授 (90615915)
辻村 敬三  大阪成蹊大学, 教育学部, 教授 (90712505)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード読書行為 / 発達モデル / 包括的学習支援 / 質的研究
研究実績の概要

本研究の目的は、これまでに探究されてきた【中心・求心的な傾向としての読解力発達モデル】に代わる 【個別的かつ多様・多層な読解力発達モデル】の構築である。従来型の発達モデルは、それぞれの学齢期の児童生徒の中心傾向を捉えたものであった。しかし実際の教室における読解活動は、それぞれの読者が異なる「愛好する読みのストラテジー」に基づいて生成する、多様で多層な読書反応が社会的協働の中で関わり合い、せめぎ合いながらせり上がってゆく動的な営みであると考えられる。そうした個別的で多様・多層な読解の様相をもった子どもたちを適切に支援するための、国語科読解指導としてのマルチレベル支援アプローチの開発が喫緊の課題である。
この課題について、最終年度である本年度は、読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づいた包括的学習支援アプローチを提案することを目指した。そのために、他国における個別的で多様・多層な読解の発達支援に関わる調査等も含めて、期間を通じて、コロナ禍によって遅れていた本研究課題に関する研究を進展させた。
その成果の中心は、第145回全国大学国語教育学会(信州大会)におけるラウンドテーブル「読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づいた包括的学習支援アプローチの提案:文学の読みにおける仮説導出のためのパイロット調査をふまえて」を実施し、研究成果を公表したことにある。このラウンドテーブルでは、これまでの研究成果もふまえながら「文学テクストの読みのパフォーマンスを包括的に捉える読書行為モデル」を提示した。またそれと合わせて、小学生・中学生・大学生・社会人を対象に実施した調査結果から、中心・求心的な傾向にとどまらない多様・多層な読解反応が見られることを報告した。さらに、個別的で多様・多層な児童の反応を生かした授業を構想する視点を示し、実践事例も紹介した。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (28件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (15件) (うちオープンアクセス 15件、 査読あり 4件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 2件、 招待講演 3件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 読むことの学習評価につながる理解方略指導の枠組み:「BHHフレームワーク」で「いかに読むか」を共有する2024

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語教育研究

      巻: 65 ページ: 58-68

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] [Remembrance] The thirty-minute doors: Sue Dymoke's research on poetry writing pedagogy and its impact on Japan(in English)2024

    • 著者名/発表者名
      中井悠加
    • 雑誌名

      島根県立大学松江キャンパス研究紀要

      巻: 63 ページ: 115-127

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 特別支援学校における協同的体制による俳句創作指導に関する研究(1):授業研究、学習者研究、教員研修研究の複合的方法による実践研究―2024

    • 著者名/発表者名
      植山俊宏・深田菜々子・杉山瑞葵
    • 雑誌名

      京都教育大学教職キャリア高度化センター教育実践研究紀要

      巻: 6 ページ: 21-30

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 国語教科書における古典を学ぶ意義に関する記述の検討:高等学校「言語文化」教科書を中心に2024

    • 著者名/発表者名
      河野智文
    • 雑誌名

      福岡教育大学紀要

      巻: 73(1) ページ: 1-7

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「見る」を含む学習の系統性(6):源氏物語「御法-紫の上の死」2024

    • 著者名/発表者名
      坂東智子
    • 雑誌名

      山口大学教育学部研究論叢

      巻: 73 ページ: 107-116

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 「目指す生徒像」を意識した組織的な授業改善:「自ら学び、思いや考えを伝え合う力」を育む国語科指導を軸として2024

    • 著者名/発表者名
      岡田奈未・宮本浩治・池田匡史・槇野滋子
    • 雑誌名

      岡山大学教師教育開発センター紀要

      巻: 14 ページ: 265-279

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教職大学院教科教育領域における教育実践力の向上と実践研究の推進の架橋:学部新卒院生によるリフレクションを促す場の構想2024

    • 著者名/発表者名
      池田匡史・石橋一昴・詫間千晴・服部裕一郎・岡崎正和・宮本浩治・山田 秀和・川崎弘作
    • 雑誌名

      日本教育大学協会年報

      巻: 42 ページ: 141-152

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 教職大学院の「学校における実習」に対する教師教育者の関わり2024

    • 著者名/発表者名
      若木常佳
    • 雑誌名

      福岡教育大学紀要

      巻: 73(4) ページ: 289-300

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 国語科メディア教育における対話的活動の検討:写真についての話し合いをどう捉えるか2024

    • 著者名/発表者名
      砂川誠司
    • 雑誌名

      国語国文学報

      巻: 82 ページ: 115-135

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 第1章 論理を創る2023

    • 著者名/発表者名
      守田 庸一
    • 雑誌名

      全国大学国語教育学会・公開講座ブックレット

      巻: 13 ページ: 5~13

    • DOI

      10.20555/booklet.13.0_5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 説明的文章指導のこれまでとこれから2023

    • 著者名/発表者名
      守田 庸一
    • 雑誌名

      国語科教育

      巻: 94 ページ: 11~13

    • DOI

      10.20555/kokugoka.94.0_11

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 学習の足場としての「めあて」に関する研究;「言語活動の充実」を通じた資質能力の育成2023

    • 著者名/発表者名
      難波優太朗・宮本浩治
    • 雑誌名

      教育実践学研究

      巻: 25(1) ページ: 27-38

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 物語教材における読みのスタンスの評価基準 : 見物人的スタンスのルーブリック作成の試み2023

    • 著者名/発表者名
      幾田伸司・北田友香・山本千奈・谷脇諒祐
    • 雑誌名

      鳴門教育大学授業実践研究 : 授業改善をめざして

      巻: 22 ページ: 55~62

    • DOI

      10.24727/0002000272

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 言語行為主体性を発揮して学ぶための指導法に関する研究2023

    • 著者名/発表者名
      坂東智子・貞安菜央
    • 雑誌名

      教育実践総合センター研究紀要

      巻: 56 ページ: 9-19

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 平成期中学校国語教科書における読み物教材の採録状況2023

    • 著者名/発表者名
      幾田伸司
    • 雑誌名

      国語教育思想研究

      巻: 32 ページ: 305-314

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 教科教育学研究のメソドロジー:私たちは何のために何をどのように研究しているか2024

    • 著者名/発表者名
      山元隆春・貴志倫子
    • 学会等名
      教科教育学コンソーシアム 第4回シンポジウム
    • 国際学会
  • [学会発表] 国語科における個別最適な学び:MLA(マルチレベルアプローチ)との関わりから2024

    • 著者名/発表者名
      中井悠加
    • 学会等名
      第22回京都国語教育アセンブリー
    • 招待講演
  • [学会発表] 読書行為の多様性に対応する発達モデルに基づいた包括的学習支援アプローチの提案:文学の読みにおける仮説導出のためのパイロット調査をふまえて2023

    • 著者名/発表者名
      守田庸一・住田勝・山元隆春・山元悦子・冨安慎吾
    • 学会等名
      第145回全国大学国語教育学会(信州大会)
  • [学会発表] 文章・対話・学び:オーセンティックな読む行為が成立する条件2023

    • 著者名/発表者名
      山元隆春・守田庸一・住田勝
    • 学会等名
      広島大学大学院人間社会科学研究科「教育ヴィジョン研究センター(EVRI)」定例オンラインセミナー講演会No.136
  • [学会発表] 授業場面における国語科教科内容の生成2023

    • 著者名/発表者名
      冨安慎吾・守田庸一・羽島彩加・青山由紀
    • 学会等名
      第144回全国大学国語教育学会(島根大会)シンポジウム
    • 招待講演
  • [学会発表] Development and Validation of Reading Tasks in Secondary Japanese Language Education: Providing Appropriate Support to Students with Reading Difficulties2023

    • 著者名/発表者名
      中井悠加
    • 学会等名
      Developmental Dyslexia Symposium
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] 読むことの学習評価につながる理解方略指導論の検討(2):Beers & Probst(2020)Forged by Readingを中心に2023

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 学会等名
      第145回全国大学国語教育学会(信州大会)
  • [学会発表] 「見る」を含む学習の系統性(12):源氏物語「幻―父と子」2023

    • 著者名/発表者名
      坂東智子
    • 学会等名
      第145回全国大学国語教育学会(信州大会)
  • [図書] トピック学習で話し合う力を育てる:子どもたちとつくり上げた6年間の軌跡2024

    • 著者名/発表者名
      廣口知世・山元悦子
    • 総ページ数
      240
    • 出版者
      新評論
    • ISBN
      9784794812629
  • [図書] 小学校国語:NGから学び直す発問2023

    • 著者名/発表者名
      幸坂健太郎・宮本浩治
    • 総ページ数
      136
    • 出版者
      明治図書出版
    • ISBN
      9784183263278
  • [図書] 学びの中心はやっぱり生徒だ!:「個別化された学び」と「思考の習慣」2023

    • 著者名/発表者名
      中井悠加・田中理紗・飯村寧史・吉田新一郎(訳)
    • 総ページ数
      320
    • 出版者
      新評論
    • ISBN
      9784794812384
  • [図書] 「深い学び」を生み出す国語授業の発問・助言・学習課題:指導言の切れ味が学びの質を決める(国語授業の改革22)2023

    • 著者名/発表者名
      植山俊宏ほか
    • 総ページ数
      184
    • 出版者
      学文社
    • ISBN
      9784762032615
  • [図書] 自覚的な表現者を育てる国語科授業の探求2023

    • 著者名/発表者名
      冨安慎吾ほか
    • 総ページ数
      464
    • 出版者
      今井出版
    • ISBN
      9784866113609

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公開日: 2024-12-25  

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