研究課題/領域番号 |
19H01692
|
研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
高橋 真木子 金沢工業大学, イノベーションマネジメント研究科, 教授 (70376680)
|
研究分担者 |
西尾 好司 文教大学, 情報学部, 准教授 (50711602)
吉岡 徹 一橋大学, 大学院経営管理研究科, 講師 (60771277)
伊藤 伸 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90520883)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | 研究推進支援 / 業務モデル / 組織ミッション / 組織設立の背景 |
研究実績の概要 |
本研究は具体的には以下3つのサブテーマから構成される。サブテーマ[A]:業務モデルの類型化、サブテーマ[B]:業務モデルの最適条件の探求、サブテーマ[C]:業務モデルのアクセプタンス形成プロセスの探求である。本年度は以下の内容を中心に研究を推進する。 1)研究推進支援機能の業務モデルは、組織のミッションと主たる業務により類型化が可能、という前提のもと、その類型化モデルが実際にどの程度適合するかは、組織の設立背景、特に組織構造、意思決定システム等が影響すると考え、既存の国内外の関連業務に対する調査研究結果との妥当性検証を行う。2)経営組織論の枠組みに立脚し、組織アクセプタンスへのアプローチの相違について、文献調査を行う。3)2)により整理された知見と仮説にもとづき、可能であれば年度後半に、昨年度に続きとインタビュー調査を行う。各国団体会長経験者などの 有識者との意見交換を行い、本研究計画提案時の初期的仮説の妥当性・国ごとの特異性と共通性についての知見を深める。 本年の研究の結果、研究推進支援機能の業務モデルは、組織のミッションと主たる業務により類型化が可能、という前提は、本年のヒアリングにより概ね確認できたと考える。また、その類型化モデルが実際にどの程度適合するかは、組織の設立背景、さらに研究推進支援機能がどのような時代背景に基づき形づくられてきたか、またいわゆる一般的な大学事務系職員(欧州においては、一般的にuniversity Administratorsと称する)との対比でどのように位置づけられたか、がかなり影響している、ということが確認できた。研究推進支援の専門人材は、これまで「欧米」とひとくくりにされてきたが、アメリカと、欧州の違いは明確にあること、また近年急速に進展してきたアジアとの対比も調査対象として有効であることが確認できた。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
アメリカ、イギリスの当該専門人材の発達過程、現状にかかる最適なヒアリング対象の選定が完了した。アジアにおいては、インド、マレーシア、シンガポールのコンタクトパーソンの選定対象が確定した。また欧米における対比と、アジア各国の対比は、前提条件が異なること、政策的な観点の影響度合いの多寡が異なることが確認できている。
|
今後の研究の推進方策 |
組織の設立背景、さらに研究推進支援機能がどのような時代背景に基づき形づくられてきたか、またいわゆる一般的な大学事務系職員(欧州においては、一般的にuniversity Administratorsと称する)との対比でどのように位置づけられたか、という点が影響している、ということが確認できた。今後は、アメリカ、欧州、アジアとの対比も対象に調査研究をすすめる。
|