研究課題
今年度は、知的障害のある児童・生徒のメンタルヘルスの不調に対する学校における心理教育的な態勢についてさらに検討するために、文献調査、調査研究、事例研究を行った。1 文献研究:「令和元年度スクールカウンセラー実践活動事例集」から、令和元年度に特別支援学校にスクールカウンセラーが配置されている状況について整理した。令和元年度にスクールカウンセラーが配置されている学校の割合は小学校78.0%,中学校97.7%,高等学校65.7%,特別支援学校33.1%であった。特別支援学校のスクールカウンセラーの配置は、地域格差や学校格差がとても大きいことが明らかになった。2 調査研究:(1)知的障害と関連するASDのある生徒のメンタルヘルスの状況を調査した。ASD傾向が高いと精神的健康状態が悪く、ASD傾向の高さにより精神的健康状態を推定可能となる結果であった。(2)特別支援学校や高校において、知的障害のある児童・生徒のカウンセリングを行なっているスクールカウンセラーのインタビュー調査を実施した。特別支援学校における教員と児童・生徒の関係性により、学校における個別の相談を受けやすい体制があるなど特徴が整理できた。3 事例検討:知的障害と発達障害のある児童・生徒の心理支援について事例研究を行った。知的障害特別支援学校・幼稚部において行動コンサルテーション技法を用いて、知的障害特別支援学校におけるスクールカウンセリングの考え方を活かした授業実践の推進や特別支援学校の校内支援の連携について検討した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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行動分析学研究
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