研究課題
教員養成・採用・研修の一体改革や教職大学院の拡大に伴い、教師教育の枠組みが大きく変わり、学校教育を担う力量ある教師を育てる「教師教育者」をいかに育成し、質を保証するかが喫緊の課題となっている。本研究では、理論と実践を往還・融合する教師教育者を規定する概念の整理および能力の解明、教師教育者 の能力を認定するための質保証制度の構築を研究目的とし、1)教師教育者の概念整理とその構造化、2)教師教育者(大学教員、指導主事、メンター等)を対象とした教師発達観に関する調査、3)理論と実践を往還・融合する教師教育者の核となる資質・能力・信念の解明、4)教師教育者の質保証のための制度設計に取り組 んできている。本年度は、主に3つの研究を行った。一つめは、2021年度に大学教員を対象として行った質問紙調査の結果を分析し、論文を投稿した。教職経験のない研究者教員、経験のある研究者教員、そして実務家教員が教師教育者に求める知識や技能、経験、教師教育者として研究指導を行う際に重視していること等を比較検討した。二つめは、異なる教職大学院に勤務する大学教員を対象としたインタビュー調査を行い、教育実践研究を指導する際の留意点について質的研究を行った。内容の分析により概念を抽出し、「指導方針」「教師としての力量形成の支援」「課題の設定や計画の支援」「記録・分析の支援」「執筆の支援」「リフレクションの支援」「学校現場との関わりへの意識」という7 つのカテゴリにまとめた。三つめは、現職教師8名を対象にインタビュー調査を行い、教師の成長・発達に寄与する現場経験や研修経験等について分析を行った。これらの成果について、2023年2月に研究会を開催し、今後研究成果を論文や書籍にまとめていくことを共有した。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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鳴門教育大学学校教育研究紀要
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北海道教育大学大学院高度教職実践専攻研究紀要
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