研究課題
本研究では、個別学習と協調学習の往還を支援することを目的とした学習支援システムを、自己調整学習、探求の共同体フレームワーク、ならびにラーニングアナリティクスのアプローチからデザインをし、開発・評価することが目的である。今年度は、自己調整学習尺度MSLQと学習行動、成績との関係性分析、ならびにシステム開発を前倒しで行った。実際の受業にて、MSLQ、学習行動であるeBookのログ、成績との分析を行ったところ、MSLQでは自己効力感、認知的学習方略利用意識が、学習行動では次ページに行くことや、マーカーの面積が成績に寄与することが示された。現在、これに探求の共同体フレームワークを活用したグループディスカッション中の発言との関係性分析を行っている。システム開発としては、グループワークにおいて、学習者自身が所属するグループにおいて、全メンバーの個別学習の操作ログをヒートマップで可視化するシステム、グループ全体と個人の発言について、人間関係の形成に関係する社会的存在感による発言分類し、可視化するシステム開発を行った。これを現在、グループワークツールであるCQCHATとの連携を行っている。
2: おおむね順調に進展している
データの分析に加え、前倒ししたシステム開発が順調であり、2020年度夏学期には評価することができるため
2020年度では、前年度収集したデータの分析、開発したシステムの評価を行う予定である。その評価結果を踏まえて、システムの改修、追加機能の開発を行う予定である。
すべて 2020 2019
すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件、 招待講演 2件)
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