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2022 年度 実績報告書

津波避難時の危険予知意識向上と避難手法の選択に資するKYTシート・アプリの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19H01723
研究機関日本工業大学

研究代表者

荒川 俊也  日本工業大学, 先進工学部, 教授 (50631248)

研究分担者 小林 一信  愛知工科大学, 工学部, 講師 (00410887)
鈴木 高宏  東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 特任教授 (20302622)
尾林 史章  愛知工科大学, 工学部, 研究員 (50787504)
板宮 朋基  神奈川歯科大学, 歯学部, 教授 (60583896)
宇野 新太郎  愛知工科大学, 工学部, 教授 (60610144)
山邉 茂之  岩手県立大学, ソフトウェア情報学部, 准教授 (90533670)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード津波避難訓練用シミュレータシステム / 危険予知トレーニング / 視線計測 / バーチャルリアリティ / 徒歩避難 / 自動車避難
研究実績の概要

2021年度に開発したKYTアプリ(「つなみ避難トレーニング」アプリ)のコンテンツを充実させた上で,2022年8月から9月に掛けて,愛知県西尾市役所において,地元住民25人を対象としたアプリの有効性の検証実験を行った.実験は各協力者に対して2週に亘って実施され,津波避難訓練用シミュレータシステムによる避難訓練を実施,その後6日間自宅でKYTアプリによるトレーニングを実施した後,再度津波避難訓練用シミュレータシステムによる避難訓練を実施するという流れで行った.その結果,
・KYTアプリの効果に性差はなく,また,使用デバイス(スマートフォン,タブレット)による差は見られなかった.
・KYTアプリのログデータを解析し,その結果をクラスター分析することで,実験協力者が得意・不得意とする問題の傾向が把握できた.具体的には,自らに近い対象物への危険は比較的容易に把握できるが,遠方への危険は把握が困難である.
・日々のトレーニングにより解答時間や正答率の増加が見られた.このことから,継続したトレーニングの有用性が示唆された.
・避難時の注意対象の中でも,とりわけ,信号機に対する注意が向上した.このことから,KYTアプリによるトレーニングによって,災害時には交通状況が平時と異なるという意識付けができるようになったことが示唆される.
ということがKYTアプリによるトレーニングの効果として見られた.また,本実験については,朝日新聞,三河新報,愛三時報,キャッチネットワークで紹介され,本研究の狙いや取り組みを社会に伝えることもできた.

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

備考

他,2022年8月23日三河新報6面「津波からの避難を想定 アプリの有効性を評価」,2022年8月24日愛三時報1面「津波避難アプリ開発へ実験」,2022年10月4日朝日新聞名古屋共通版24面「津波避難 仮想で体験「いざ」に生かす」に成果が掲載された.

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2023 2022 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] シミュレータを活用した津波避難訓練手法の提案-津波避難訓練用シミュレータシステムの妥当性検証-2022

    • 著者名/発表者名
      荒川俊也, 山邉茂之, 尾林史章, 鈴木高宏, 小林一信, 板宮朋基, 宇野新太郎, 田島淳
    • 雑誌名

      日本災害情報学会論文誌「災害情報」

      巻: 20(2) ページ: 251-261

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] 人間-機械協調系研究室(荒川研究室)の紹介(データサイエンス学科特集)2022

    • 著者名/発表者名
      荒川俊也
    • 雑誌名

      日本工業大学研究報告

      巻: 52(2) ページ: 15-19

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 浜通り広域・分野横断データ共有・分析・活用構想とそれによる教育・人財育成基盤構築の提案2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木高宏
    • 学会等名
      第3回鳥獣被害対策シンポジウム
  • [学会発表] 次世代モビリティによる地方DXの提案2023

    • 著者名/発表者名
      鈴木高宏
    • 学会等名
      第10回デジタルトランスフォーメーション(DX)Challenge塾
  • [学会発表] Spiral Life2023

    • 著者名/発表者名
      Takahiro Suzuki
    • 学会等名
      YNL Symposium, Session 1: Motion
  • [学会発表] 津波避難訓練用シミュレータを活用した地域防災の取り組み2022

    • 著者名/発表者名
      荒川俊也
    • 学会等名
      令和4年度香川大学イノベーションデザイン研究所シンポジウム モビリティ・ICT・教育を繋げるココロミ
    • 招待講演
  • [学会発表] ロボット・モビリティ分野をはじめとした点群データおよび3次元G空間情報の多分野における利活用と展望について2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木高宏
    • 学会等名
      地理空間情報活用推進に関する熊本地区産学官連携協議会 令和4年度第2回勉強会
  • [学会発表] 福島復興と工学②(モビリティ)~浜通りの復興をつなぐ次世代モビリティ~2022

    • 著者名/発表者名
      鈴木高宏
    • 学会等名
      東北大学全学講義「福島の復興と再生」
  • [備考] 「もしもの時」に、あなたはどう動く!?津波発生時の危険予知トレーニングシステムの開発

    • URL

      https://juken.nit.ac.jp/uploads/files/news/files/186186331662b1575f46cc3488658971.pdf

  • [備考] 本学関連記事 掲載情報

    • URL

      https://www.nit.ac.jp/topics/1961

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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