研究課題/領域番号 |
19H01734
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
武田 義明 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 名誉教授 (90155028)
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研究分担者 |
溝口 博 東京理科大学, 理工学部機械工学科, 教授 (00262113)
山口 悦司 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (00324898)
舟生 日出男 創価大学, 教育学部, 教授 (20344830)
楠 房子 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (40192025)
稲垣 成哲 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (70176387)
杉本 雅則 北海道大学, 情報科学研究院, 教授 (90280560)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 里山環境保全 / ゲーム学習 / シミュレーション / SDGs / 科学教育 |
研究実績の概要 |
2020年度の研究実績は以下の通りであった.初年度に作成した試作版ゲームのユーザ評価とそれに伴うゲーム改善に注力した. ①研究打合せ会議:本研究の代表者及び分担者は,主として遠隔会議による研究打ち合わせ会議を開催し,研究組織における役割分担と研究計画を確認するとともに,継続的に研究活動を行った.②文献研究・データベース化/③国内外研究資料収集:初年度に引き続き,従来までの文献研究に加えて,最新の知見を探索,蓄積するとともに,それらをデータベース化した.同時に,国内外の先進的な学習ゲームや教育プログラム等の実地調査を進め,研究資料の収集を行った. ④試作版ゲームのユーザ評価:初年度に開発した試作版ゲームについて,大学生と小学生を中心にユーザ評価を実施した.⑤試作版ゲームの改善:ユーザ評価と並行して,初年度のユーザ評価の結果を反映した改善を継続的に遂行した.⑥教育プログラムの設計と開発:試作版ゲームを利用した教育プログラムを設計し,ゲームの活用のための具体的な提案をした. ⑦実験準備・実施/⑧実験評価/⑨成果発表:2020年度下半期に,小学生20名程度を対象とした教育プログラムの実証実験を実施した.2020年度の成果については,初年度の研究成果と併せて,International Conference on Computer Supported Education,EdMedia + Innovate Learning,日本機械学会ロボティクス・メカトロ二クス講演会,日本理科教育学会全国大会で発表した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度に計画していた研究内容がほぼ達成できたことが理由である. ①ゲーム改善については,初年度のユーザ評価の結果を反映したシミュレーションに基づくゲーム改善を継続的に遂行できた. ②教育プログラムの設計と開発については,試作版ゲームを利用した教育プログラムを設計し,ゲームの活用のための具体的な提案できた. ③実証実験についても,小学生,大学生などを対象として,着実にデータを蓄積しているとともに,質問紙法や面接法による主観的評価だけでなく,視線計測による客観的評価にも取り組むことができた.このように,今年度において,ゲーム改善,教育プログラムの設計と開発,実証実験を実施できたことは,研究がおおむね順調に進展していると判断する大きな根拠である. ④国内外の諸学会において,雑誌論文,学会発表が着実に行われていることも,研究の進捗状況がおおむね順調なことを示している.
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方策については,以下の点を挙げることができる. ①完成版ゲームの開発:これまでに開発してきた試作版ゲームを完成版にまでブラッシュアップする. ②完成版ゲームの評価:完成版としてのゲームの評価を実施する.評価には視線分析などの手法を用いる.ただし,コロナ禍のため変更を余儀なくされる場合も想定して,評価の対象など評価方法に関する計画を臨機応変に修正する. ③教育プログラムの開発と評価:完成版ゲームを利用した教育プログラムを設計し,ゲームの活用のための具体的な提案をする. ④成果発表:研究成果について,雑誌論文への投稿や国際会議への投稿など,成果発表についてもさらに本格的に取り組む.
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