研究課題/領域番号 |
19H01736
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
松浦 拓也 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (40379863)
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研究分担者 |
木下 博義 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20556469)
三好 美織 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (80423482)
雲財 寛 日本体育大学, 児童スポーツ教育学部, 助教 (00806838)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 科学的推論 / メタ認知 / 高次思考スキル |
研究実績の概要 |
令和元年度は、これまでに研究代表者らが実施してきたメタ認知や科学的推論に関する研究の成果と、収集した先行研究を統合的に整理・再構築する理論的研究を実施した。具体的には、科学的推論とメタ認知の関係を構造的にとらえ、推論過程におけるメタ認知の役割をメタ認知的知識とメタ認知的能力という二つの要素に分けながら整理し、理科の学びにおいて基盤となる能力を高次思考スキルという観点から具体化・精緻化した。なお、久坂(2016)が指摘しているように、日本においてはメタ認知的知識に関する研究の蓄積が不足していることから、試行的に日本の児童(3~6年生、約400名)を対象としたメタ認知的知識に関する予備的調査を5件法および自由記述による質問紙にて実施した。因子分析および自由記述の得点化を実施し、抽出された5因子と自由記述得点の相関を算出したところ、因子「方略についての知識」および因子「課題解決についての知識」については自由記述得点と弱い相関が示されたものの、残りの3因子については無相関に近い値であった。このため、5件法を用いた質問紙による評価については、その精度や妥当性について検討の余地があることが示された。 また、本研究においては、日本国内のみでなく、オーストラリアやシンガポールといった児童生徒の状況が日本とは異なる国においても調査を実施することを目指していることから、令和元年度においては主にオーストラリアの研究協力者と調査の進め方や時期について議論した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
令和元年度においては、年度末に新型コロナウイルスが世界的に蔓延したことにより、当初予定していた国際的な学会における情報収集および意見交換をすることができなくなった。このため、当該事項については令和2年度に繰り越して実施することで対応した。また、依然として新型コロナウイルスの影響が続いていることから、特に調査の実施について状況を見極めながら進めていく必要があると考える。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの影響が継続していることから、調査対象、調査方法などの見直しを進めるとともに、オンライン調査の導入など調査対象者への影響・負担を最小限に留めることを考慮した方策について、継続的に議論しながら研究を進める予定である。
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