研究課題/領域番号 |
19H01743
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
松原 憲治 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター基礎研究部, 総括研究官 (10549372)
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研究分担者 |
西村 圭一 東京学芸大学, 教育学研究科, 教授 (30549358)
宮内 卓也 東京学芸大学, 次世代教育研究センター, 教授 (60791663)
猿田 祐嗣 国立教育政策研究所, その他部局等, 客員研究員 (70178820)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 授業ビデオ研究 / TALIS / STEM / STEM-OP |
研究実績の概要 |
本年度は、昨年度までの研究を基にした成果の報告と、STEMの観点からの授業分析の研究を進めた。 分析結果の報告として、日本科学教育学会年会の「課題研究」にて、 授業ビデオ研究の報告と活用に関する企画を実施した。特に、OECDのスタッフからの発表に加えて、本科研費研究による研究成果の発表を2件含めることで、研究成果を広く公開した。 STEMの観点からの授業分析に関する研究では、2019年に本科研費で参加した国際学会(ESERA2019)でのネットワークを基に、米国で開発された授業分析指標(STEM-OP)に注目した研究を進めた。STEM-OPについて、日本の文脈に適合させながら、米国の研究者と調整しつつSTEM-OPの日本版作成を進めた。11月には暫定版のSTEM-OPの日本版を用いて、県立高等学校におけるSTEM実践を対象にした研究会を開催し、本授業分析指標の妥当性と信頼性について検討を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの研究内容の一部については、日本科学教育学会年会の「課題研究」で発表を行い、成果を広く公開した。一方、コロナ過の影響により、当初計画した比較的大規模スケールでの理科授業の収録は困難な状況であった。新たに、STEMの視点を含む、探究的な活動に関する授業観察視点の開発を進めた。
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今後の研究の推進方策 |
当初計画したスケールでの理科授業の収録は、コロナ過の影響により困難であった。そこで研究の重点は、多数の授業の分析を行う量的な研究から、授業分析手法の開発に関する質的な研究に移している。特に、STEMの視点を含む、探究的な活動に関する授業観察視点の開発を進めており、次年度以降、研究成果が期待される。
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