研究課題/領域番号 |
19H01744
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研究機関 | 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター) |
研究代表者 |
菊池 拓男 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 教授 (20744775)
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研究分担者 |
大野 成義 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 教授 (60648905)
遠藤 雅樹 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 准教授 (00648967)
山下 龍生 独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構職業能力開発総合大学校(能力開発院、基盤整備センター), 能力開発院, 助教 (20750772)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 技能五輪国際大会 / 技能訓練 / ものづくりアスリート / 科学的トレーニング法 / 技能科学 / 科学教育 / 職業訓練 |
研究実績の概要 |
ものづくりの原点でもある「熟練技能」の世界一を決める技能五輪国際大会において,我が国が成績上位常連国であった時代は過去のものとなり,上位国の勢力図は大きく変化している.それは,近年国際大会に参加し始めたものづくり新興国,特に中国の熟練技能者の育成策が際立って結果を出しているのが一因である.本研究の目的は,国際大会に出場するものづくりアスリート(熟練技能者)の訓練過程を長期に渡り密着調査し,得られる膨大な技能訓練と国際大会成績(技能評価)のデータから新たな指標「技能訓練指標(Skill Training Metrics: STM)」をマイニングし,それを活用した持続可能な熟練技能の科学的トレーニング法を開発,2023年に我が国で開催予定である国際大会の強化職種の訓練に適用し,開発手法が短期に熟練技能を継承することが可能であること実証することである. 令和3年度は,COVID-19の影響により研究対象としている第46回技能五輪国際大会(2021年9月開催予定であった)の1年延期が確定したことにより,国際大会の代表決定が遅れたこと,それに伴い代表選手の強化訓練が行われなかったことにより技能訓練データの収集が困難となった.そのため,研究方法を変更し,強化訓練計画及び進捗を書面及びヒアリング調査などにより把握し,熟練技能トレーニングにおける指導ノウハウ(コーチング法等)のの整理とまとめを中心に行い,経験・ノウハウに頼らない持続可能な科学的トレーニング法の在り方について考察した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究対象としている技能五輪国際大会がCOVID-19の影響で中止となるなど、研究環境の前提が崩れており研究計画や内容の調整が必要となっている。特に、移動制限等の関係から以下の点に影響がある。 ①技能訓練データ収集とモデル開発:モデル職種24名の選手の訓練データの収集と中国代表選手候補5人のデータ収集が進んでいないため、代替の方法を含めて検討している. ②開発標準トレーニングモデルを6つの強化職種(MTC,溶接,自動車工,CNC旋盤,IT software,Cloud computingを予定)の代表選手訓練で妥当性検証とフィードバックを行う予定であったが代替の方法を検討している。
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今後の研究の推進方策 |
COVID-19による研究計画への影響は大きいものの、当初の「研究の目的」、「研究実施計画」に照らし合わせて、代替の方法等によりSTMを定義したい。また、代表選手への強化訓練については半年程度の適用となるが、検証を進めトレーニング法の開発をしたい。
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