研究課題
本研究の目的は、職業生活や日常生活の質と関連する幸福感や自己肯定感、仕事外の生活状況に関する詳細な調査を、企業の健診と併行して行い、併せてサイトカイン産生、遺伝子発現量ならびに爪コルチゾール量との関連を400名規模の職域集団で検討することである。具体的には、家庭生活や結婚生活への満足度、趣味や文化活動、休息や余暇の過ごし方、生き甲斐、地域貢献ならびに全般的な幸福感や健康感、職業要因では働き甲斐、やりがい、充実感等を調査し、併せてマルチサイトカイン、Conserved Transcriptional Response to Adversity (CTRA)遺伝子群による総合的な遺伝子発現量と爪コルチゾール量および健診項目(血圧、血糖値等)のデータを連結させ、縦断的なデータを蓄積する。統計解析は従来の仮説検証型のアプローチのみでなく、人工知能による仮説探索型の解析も可能な限り試みる。本研究においては日勤労働者を対象に、健康診断時に睡眠に関する詳細な調査を実施し、併せて健康診断データとリンクさせ、さらに残血清を用いて炎症マーカー(CRPやサイトカイン)の測定を実施した。多様な炎症マーカーの測定と同時に一般健康診断項目も測定し、幸福感、仕事のストレス、生活習慣(喫煙、食生活、睡眠、運動、飲酒等)も詳細に調査を行う。もう一つの大規模職域疫学研究は、これまで収集した既存データの解析を進めることである。約7万人の日勤労働者のデータを解析し、食行動とワーク・エンゲージメント、社会的ジェットラグとワーク・エンゲージメントの関連を検討した。これらについては各種の国際学会、国内学会、原著論文として発表済であり、さらに新たな原著論文の完成を目指している。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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