研究課題
本研究は、ポジティブ感情の機能に着目して、実験や調査による基礎研究から得られる基礎的知見を健康に対する予防行動や主観的幸福感が持続できるための仕組みの理解と心身の健康増進の実現に応用し、一次予防におけるアプローチ法の確立を目指してきた。2023年度は、これまでの研究を継続しながらポジティブ感情の機能や影響に関する実験研究と介入効果について検討した。ポジティブ感情のメカニズム解明を目指した研究では、感情価や課題の難易度を操作して注意捕捉と生理指標の関係を検討したり、ポジティブな個人特性に注目して意思決定過程や幸福感との関係を検討し、個人および対人での実験を行った。音楽を用いたポジティブ感情の喚起実験や食刺激に対する感受性やおいしさに関する実験、コロナ禍での他者とのつながりや心理的な親密性に関する研究も実施し、心身の最終目標をウェルビーイングと位置づけた際の効果的な介入手法について検討しながら、これまでの成果の一部を学術論文として公表した。今後も感情の機能解明と心身の健康との関係に注目し、これまでの研究知見や成果に基づいた研究を目指したいと考えている。
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 雑誌論文 (6件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 6件) 学会発表 (6件)
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