研究課題/領域番号 |
19H01768
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研究機関 | 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構 |
研究代表者 |
亀岡 智美 公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構, こころのケアセンター, 副センター長 (90512294)
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研究分担者 |
野坂 祐子 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20379324)
三宅 和佳子 地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪母子医療センター(研究所), その他部局等, 子どものこころの診療科・副部長 (50837424)
齋藤 梓 目白大学, 人間学部, 専任講師 (60612108)
八木 淳子 岩手医科大学, 医学部, 准教授 (80636035)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | TF-CBT / PTSD / トラウマインフォームドケア / 認知行動療法 / 子ども |
研究実績の概要 |
研究Ⅰ:TF-CBTの普及啓発に関する研究 Ⅰ-1および3:兵庫県こころのケアセンター主催で2回、TF-CBTラーニングコラボラティブ研究会の出前研修1回の合計3回のTF-CBTイントロダクトリー・トレーニングを開催し(合計受講生167名)、終了後に2組のTF-CBTコンサルテーショングループをオンラインで開催した(各グループ1回1時間12回、合計21人の臨床家を対象)。終了後受講者を対象にアンケート調査を実施し、受講者が実践したTF-CBTの実施前後のPTSD評価に関するデータを収集した。Ⅰ-2岩手医大/いわてこどもケアセンターでは、以前実施したTF-CBTイントロダクトリー・トレーニングの受講生53名を対象としたアンケート調査を実施し、32名から回答を得た。
研究Ⅱ:トラウマインフォームドケアの普及啓発に関する研究 Ⅱ-1:児童相談所におけるトラウマインフォームドケアの普及啓発を考えるために協力者を募り、研究体制を整え、現段階での実態調査の方法を検討した。Ⅱ-2:強力が得られた地域精神科医療機関の診療録の二次データ解析を実施し、通院患者約1000人の逆境的小児期体験、心的外傷となりうる出来事の体験、PTSDのハイリスク群の割合を調査した。Ⅱ-3:小児総合病院の集中治療科・ICU等の職員に、トラウマインフォ―ムドケアについての講義を行い、講義実施前後の受講生の変化を評価するために、研究体制を構築した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究全体はおおむね順調に進展しているが、研究Ⅱの児童相談所におけるトラウマインフォームドケアの普及啓発に関する研究では、組織体制を整えるために予定以上の時間を要したため、若干予定よりも進行が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
研究Ⅰでは、次年度も引き続き、TF-CBTイントロダクトリー・トレーニングおよびコンサルテーショングループを開催し、終了後のアンケート調査などの効果検証に取り組む。 研究Ⅱの児童相談所に関する研究では、次年度、全国の児童相談所を対象に実態調査を予定している。地域精神科医療機関に関する研究では、今年度得られたデータを分析する予定である。小児総合病院では、今年度構築した研究体制を基盤にして、トラウマインフォームドケアの講義の効果検証を実施する予定である。
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