一次相転移は広く見られる重要な現象であり、物理、化学、生物学、工学の広い分野にわたって重要である。ところが、その理論的な研究は、従来のアンサンブルが定義不能だったリ不安定になったりするために、相共存状態を与えられないなど多くの問題があり、十分には進んでいなかった。本研究では、(i) これらの問題点を解消した新しい統計アンサンブル構築し、(ii) このアンサンブルに特有の様々な公式を導き、従来の問題点を解決し、(iii) こうして得られた定式化に基づく具体的な計算手法を構築し様々な系の一次相転移を調べることができるようにした。
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