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2022 年度 研究成果報告書

磁性イオンを通じて制御できるスピン軌道強結合電子の新奇輸送現象

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01839
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
研究機関東京都立大学

研究代表者

青木 勇二  東京都立大学, 理学研究科, 教授 (20231772)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードスピン軌道結合 / ディラック電子 / ワイル電子 / 巨大磁気抵抗 / 巨大反磁性 / カイラル結晶構造
研究成果の概要

スピンと軌道角運動量が強く結合した遍歴電子が結晶中の磁性イオンと結合することにより特異な電子輸送現象や磁性をもたらす新規トポロジカル電子状態の探索をおこなった。層状化合物Eu3F4Bi2S4においては、従来型の弱局在効果では説明できない特異な電気抵抗のベキ的温度依存性や、Eu磁気モーメントと結合した巨大な負の磁気抵抗を見出した。また、カイラル結晶構造や多層殻状クラスタを結晶構造に持つ電子伝導系へと物性探索の対象を拡げ、結晶対称性を反映した幾つかの新規トポロジカル物性を見出すことに成功した。

自由記述の分野

電子物性

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で実施した物性探索により、スピン軌道強結合電子が関与する多彩なトポロジカル電子状態を新たに見出すことができた。特に、層状化合物Eu3F4Bi2S4で観測された特異な伝導現象は、非従来型の局在効果の存在を示唆している。この現象は、基礎科学として重要であるのみならず、磁性イオンが持つ磁気モーメントの向きに敏感であり、巨大磁気抵抗効果として電子伝導を制御することができることから、新規スピントロニクス素子や、次世代量子情報処理の基盤技術につながる可能性がある。

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公開日: 2024-01-30  

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