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2022 年度 研究成果報告書

配位数が異なる銅酸化物における真の電子状態と超伝導発現機構の統一的解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01841
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分13030:磁性、超伝導および強相関系関連
研究機関上智大学

研究代表者

足立 匡  上智大学, 理工学部, 教授 (40333843)

研究分担者 藤田 全基  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (20303894)
木村 宏之  東北大学, 多元物質科学研究所, 教授 (50312658)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード高温超伝導 / T'型銅酸化物 / 無限層銅酸化物 / T*型銅酸化物 / ミュオンスピン緩和 / X線吸収微細構造 / 中性子回折 / 放射光X線回折
研究成果の概要

酸素量を制御したT'型,無限層,T*型銅酸化物の純良試料を用いて輸送特性,μSR,放射光X線・中性子回折の測定を行った.その結果,T'型では還元によって電子がドープされて金属化すること,超伝導の発現には酸素の除去とともバルクの構造が関わっていること,T*型では低ホール濃度領域まで超伝導が発現することが明らかになり,T構造を含めた配位数が異なる銅酸化物の電子状態を電子構造モデルで統一的に理解できる可能性が高いことがわかった.
T'型銅酸化物では,超伝導が発現する試料において反強磁性ゆらぎに由来するマルチキャリアが存在し,超伝導と反強磁性ゆらぎに密接な関連がある可能性が高いことが明らかになった.

自由記述の分野

超伝導物性学

研究成果の学術的意義や社会的意義

配位数が4,5,6と異なる銅酸化物の電子状態を電子構造モデルで統一的に理解できる可能性があることを示した点は,様々なエキゾチック物性を示す他の遷移金属酸化物の電子状態の理解に役立つものなので学術的に意義深い.
本研究は,配位数を制御することで絶縁体を超伝導体に変えることができる可能性を示したものである.今後は,従来の元素置換を含めた多様な方法で新規高温超伝導体の創製の研究が発展するだろう.

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公開日: 2024-01-30  

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