研究成果の概要 |
チタン酸ストロンチウム (SrTiO3) の Sr(Ti) の一部を Ca/Ba(Nb) で置換し、強誘電体に電子ドーピングを施した (Sr,AE)(Ti,Nb)O3 (AE = Ca and Ba) 単結晶を浮遊帯域溶融法により作製し、強誘電と超伝導の相互関係を探索した。キャリア濃度 n の増加とともに、強誘電キュリー温度 TC(FE) は低下し、あるキャリア濃度 n* 以上になると、強誘電が消失する。超伝導転移温度 Tc は、AE=Ba の場合、従来、Tc ~ 0.3 K とされていたが、n* 近傍において、SrTiO3系物質群の中で最高値となる 0.75 K に達することを見出した。
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