研究課題
基盤研究(B)
PIVを用いた流れの可視化実験から、ペブルによる乱流促進効果を明らかにした。伝熱実験にて得られた温度分布から、底面に設置されたペブルにより流れ表面にて流体の攪拌が起こり、表面温度の低下をもたらすことを明らかにした。これらの結果から、流路底面のペブルによる乱流促進効果を利用することで、液体Flibeにおいても流れ表面の温度上昇幅を低下させると考えられ、実機における流速の低減、蒸発量の減少が期待されFlibeを用いた液体ダイバータの実現可能性が大いに向上したと考えられる。
核融合炉工学
底面に大きな粗面を持つ自由表面流れについて、その乱流促進効果および自由表面における熱(スカラー量)輸送促進効果を実験的に明らかにした。自由表面における温度の計測については改良の余地があるものの、表面張力などの影響の強い自由表面流れの自由表面におけるこれらの効果を実験的に明らかにした意義は大きいと考える。また、この応用としてのFlibe液体ダイバータの開発についても、その実現可能性が高められ、今後の核融合炉開発への貢献が期待できる。