ラジカル表面励起原子層堆積で複合酸化物堆積技術を開拓した。ナノ周期で異種酸化物を積むことで新機能発現を狙うとともに、結晶化して超格子化する研究を行った。Si材料とAl材料の競合吸着を観察し、Si材料を先にAl材料を後に吸着させる連続吸着法を作り上げ、アルミシリケート膜のAlとSiの濃度比を調整できた。濃度が膜のカチオン吸着性に強く影響し、制御の効果を確認した。シリカとアルミシリケートのナノ周期化でさらに吸着性能が向上できることを明らかにした。TiO2とAl2O3のナノ周期膜でガスバリアを確認することができた。ZnOは室温で結晶化が可能であり、ドーピングによる結晶化促進の示唆を得た。
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