本研究は,従来のレーザー誘起蛍光法にはない【ハイスループット計測】という考え方を新たに導入したものであり,(1)プラズマ(イオン)挙動の連続的な計測や,(2)高速なシース(イオン)変動現象を捉えることに成功した.これらの研究成果は,イオン挙動やその制御性が性能に決定的な影響を与える宇宙電気推進器や材料プロセス用プラズマ(イオン)源の研究開発やオペレーションに活用されるものと期待される.また,その場で計測結果を出力する本研究の提案手法はビッグデータ・AI処理に最適化可能であり,分光計測が活用される様々な工学分野(例えば,燃焼プロセス診断,天文観測)への波及が期待される.
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