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2022 年度 実績報告書

B中間子崩壊におけるCP非対称度精密測定のための挟ピッチシリコン検出器開発

研究課題

研究課題/領域番号 19H01912
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

中村 克朗  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (60714425)

研究分担者 坪山 透  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 功労職員 (80188622)
岸下 徹一  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (80789165)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード半導体検出器 / シリコン / ストリップ
研究実績の概要

本研究は、超高輝度加速器を用いた素粒子フレーバー物理実験であるBelle II実験において、将来の加速器性能向上を見据えたシリコン崩壊点位置検出器のアッ プグレード計画として、薄型挟ピッチの両面読み出しシリコンストリップ検出器を新たに開発することが目的となる。この研究目的のために、厚み150um以下・ストリップピッチ50umを持つセンサー、およびノイズ1000e-以下・信号時間幅60ns程度の読み出しASICの開発が目標となる。
2022年度の主な研究は、2021年度に開発したASIC試作品とセンサー試作品を組み立てて、読み出し可能な試作検出器を製作し、その性能評価を行うことであった。
まず、専用のPCB基板を設計しこの製作を行なった。センサーは両面読み出しのシリコンストリップセンサーであるが、両面からの読み出しが可能となるように、表裏の両側に試作ASICを配置できるように設計し、またセンサー部分を切り落とすことで裏面からもセンサーへのワイヤーボンディングが可能となるようにした。
また、センサーのストリップピッチとASICのパッドピッチとを合わせるためのピッチアダプターをフレキシブル基板として製作した。
これらを製作した後に、PCB基板に試作センサー・試作ASIC・ピッチアダプターを接着し、次にこれらをワイヤーボンディングにて結線した。これにより動作可能な試作検出器を完成させることに成功した。
次に、この試作検出器の性能評価を行なった。今後電源ノイズとクロストークの除去やさらなる詳細な解析は必要ではあるものの、ストリップのノイズとして約2000e-という結果が得られた。この結果を踏まえて、目標値に向けたノイズ削減の実現のため、シェーパー時定数を最適化したASICを開発する方針を定めた。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [国際共同研究] Tata Institute of Fundamental Research/Indian Institute of Technology Madras(インド)

    • 国名
      インド
    • 外国機関名
      Tata Institute of Fundamental Research/Indian Institute of Technology Madras
  • [学会発表] Performance evaluation of front-end ASIC and DSSD sensor for Belle II Silicon Vertex Detector upgrade2022

    • 著者名/発表者名
      Zihan Wang
    • 学会等名
      The 31st International Workshop on Vertex Detectors (VERTEX2022)
    • 国際学会
  • [学会発表] Performance evaluation of newly developed front-end ASIC and DSSD sensor for upgrade of Belle II Silicon Vertex Detector2022

    • 著者名/発表者名
      Zihan Wang
    • 学会等名
      日本物理学会 第77回年次大会

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公開日: 2024-12-25  

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