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2023 年度 研究成果報告書

B中間子崩壊におけるCP非対称度精密測定のための挟ピッチシリコン検出器開発

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01912
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分15020:素粒子、原子核、宇宙線および宇宙物理に関連する実験
研究機関大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構

研究代表者

中村 克朗  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教 (60714425)

研究分担者 坪山 透  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, その他部局等, 功労職員 (80188622)
岸下 徹一  大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (80789165)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード半導体検出器
研究成果の概要

これまで素粒子実験で開発されたことがない、薄型狭ピッチの両面シリコンストリップセンサーの開発、およびその信号読み出しのための低ノイズ読み出しASICの開発を行った。要求する性能を満たすセンサーが製作可能であることを実証した。ASICのノイズは要求仕様よりも若干大きいものの、さらなるアンプ部時定数の最適化とセンサーストリップ長の調整により改善可能であることを発見し、次期製作で要求性能を満たすASICを作るための指針を得ることができた。これらのセンサーとASICを用いて性能実証のための試作検出器の製作も完了した。さらに検出器信号によるトリガーの性能評価を行い、十分な性能が得られることを実証した。

自由記述の分野

フレーバー物理実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により開発した高位置分解能・低物質量のDSSDセンサーおよび低ノイズの読み出しASICは、応用の主眼に置いているBelle II実験のみならず、精密測定を目的とした素粒子実験やハドロン実験において重要な技術となる。特にシリコンストリップセンサーの読み出しASICは近年開発が少ないため、今回開発したASICが広い他実験でも使用されることが期待できる。また、高位置分解能を利用することで、荷電粒子の運動量スペクトロスコピーにおいても、よりコンパクトな電磁石をもちいたより小さい磁場中での測定が実現可能となる。これは近年巨大化している素粒子実験・ハドロン実験の小型化に貢献できると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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