研究課題/領域番号 |
19H01946
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
三原 建弘 国立研究開発法人理化学研究所, 開拓研究本部, 専任研究員 (20260200)
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研究分担者 |
根來 均 日本大学, 理工学部, 教授 (30300891)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 宇宙科学 / 宇宙物理 / 国際宇宙ステーション(ISS) / MAXI / 全天監視 / 突発天体 |
研究実績の概要 |
X線で天空を監視しX線閃光天体(トランジェント)が出現すると即座にX線望遠鏡で詳細観測するという観測手法を、同じISSに搭載されている全天X線監視装置MAXIとNICER望遠鏡を組み合わせて実現する。1時間より速く減光するX線閃光天体の観測は、いまだ実現できておらず、ディスカバリースペースとして残されている。実際、MAXIで検出された8例の短時間閃光天体(MUSST)はその領域にあり、それらの天体は正体不明である。MAXI-NICERの軌道上連携OHMANの開発を進め、発見から10分後の追観測を目指すと同時に、恒星フレアなどもっとゆっくりでも間に合う天体現象には地上連携(MANGA)を実施し、MAXI-NICER連携の観測成果を挙げる。そのために、① MAXIを継続して運用する、MAXIは2010年3月以来11年間カメラ6台で高緯度帯を避けた安定した運用を行っている。今後4年間も同様な観測を続けられる見込みである、② MAXIによる新星の発見を行い、アラートを各X線天文衛星(Swift/XRT、Nu-STAR、NICER、HXMT)に通知する、③ NICERと、発見3時間後からの追観測開始を目指して、地上連携MANGAのスピードアップを図る、④ MAXI-NICERのISS機上連携(OHMAN)の実現に向けてJAXA/有人利用センターとアメリカNASA/Johnson Space Centerの協力を得て推進する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
③MANGAと④OHMANについて、COVID19の流行により、アメリカGFSC研究所に訪問し共同しての国際開発研究ができなくなった。OHMAN計画のアメリカ側の予算獲得が遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
zoomなどを利用したリモート会議を定期的に開催することで、国際開発を進めていく。日米双方に同等な機器を準備することで、同等な環境で試験ができるようにする。
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