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2021 年度 研究成果報告書

拡散分離の定量評価により得られた大気組成の精密時空間変動に基づく温暖化影響の評価

研究課題

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研究課題/領域番号 19H01975
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分17020:大気水圏科学関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

石戸谷 重之  国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究グループ長 (70374907)

研究分担者 坪井 一寛  気象庁気象研究所, 気候・環境研究部, 主任研究官 (10553167)
村山 昌平  国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 総括研究主幹 (30222433)
森本 真司  東北大学, 理学研究科, 教授 (30270424)
菅原 敏  宮城教育大学, 教育学部, 教授 (80282151)
石島 健太郎  気象庁気象研究所, 気候・環境研究部, 研究官 (90399494)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード大気組成拡散分離 / 大気中酸素・アルゴン濃度 / 大気主成分同位体比 / 温暖化影響評価
研究成果の概要

大気主成分の濃度と同位体比は温暖化影響評価に有用な情報を持つが、存在量に対し変動量が極めて小さく人為及び自然起源の拡散分離の影響を強く受ける。本研究では、航空機観測における人為起源分離を評価・補正することで自由対流圏の酸素濃度を高精度で観測し、地上の観測結果や大気輸送モデルと組合せた解析から、半球間大気交換や全球CO2収支を評価した。また、成層圏大気の自然起源分離(重量分離)の観測とモデル計算を行い、地上アルゴン濃度の長期変動への重力分離の影響が無視できないことを明らかにし、観測したアルゴン濃度と重力分離モデルを組合せた解析から、海洋観測と整合的な海洋貯熱量の経年変動が得られることを示した。

自由記述の分野

大気科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

大気中酸素濃度やアルゴン濃度を、炭素循環や温暖化の指標として用いるためには、存在量の6桁目の変動を計測する超高精度観測が必要になる。また、そのような微小変動の場合には、温度や圧力の勾配に応じて質量数に依存した拡散分離が生じ、その影響は特に航空機観測で顕著である。本研究では、拡散分離を定量的に評価し補正することで航空機による酸素濃度の高精度観測を実現し、南北半球間大気輸送や全球CO2収支の評価を行なった。また、地上と成層圏のアルゴン濃度の観測とシミュレーションから、超高精度観測には大気の重力分離の変動が影響し得ることを初めて報告した。

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公開日: 2023-01-30  

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