現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初は,初年度の2019年度に中国地方中部地域の調査と岩石試料採取を行い,2020年度に長野県白馬村の調査と岩石試料採取を行う予定であったが,2019年5月に第一回目の中国地方中部地域の調査を行った結果,両地域を同時並行的に比較しながら行ったほうが緻密な調査が行えまた分析も同時に進めることが手法等の習熟度を同じレベルにして正確な両地域の比較を可能にすると判断されため,2019年度に両地域の調査を行うに至った。そのため,進捗的には進んでいるように見えるが,その分IODP Expedition 357(Atlantis Massif)により採取されて島根大学に保管されている試料の分析等が先送りされたため,全体的には概ね予定どおりの進行と評価される。 2019年度は,飛騨外縁構造帯の長野県白馬村八方尾根東-岩岳山南地域(中部山岳国立公園は含まれず,その外側東方の地域)および三郡帯の中国地方中部地域鳥取県日南町多里三坂・広島県庄原市白滝山-道後山・岡山県新見市神郷高瀬-足立において,それぞれ6日間(6/29,6/30,7/1,9/8,9/9,9/10)と5日間(5/5, 9/5, 9/16, 10/6, 10/20)のルート地質調査および岩石試料採取を行い,岩石薄片観察,炭素・水素・窒素・イオウ元素分析(長野52試料・中国地方41試料)およびGC-MS分析(鉱物粒の外側と内側の分析,長野11試料×3回・中国地方12試料×3回)を行った。これらの調査・分析は順調に進行した。
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