本研究は, DDS(Drug Delivery System)微粒子の表面や内部のナノ構造と薬理特性を解析するための,新しい顕微分光法を提案する研究課題である。ベクトリアルな偏光干渉系と光波混合光学系を併用した、新たな非線形共焦点レーザ顕微鏡を開発し,DDS微粒子の表面・内部のナノ構造を,保存溶液やマトリックス中で分光計測可能な超解像イメージング法を提案した。被測定DDS微粒子のラベルフリー顕微計測技術の将来的な可能性を示唆することができた。加えて、微粒子標準化試料であるナノルーラーを用いて、同顕微鏡のナノ空間領域での均一性評価も行い、検出系の収差をほぼ取り除いた,均一画像の生成にも成功した.
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