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2021 年度 実績報告書

人体の筋骨格構造のテンセグリティモデルに基づく外筋型服ロボットの設計手法の構築

研究課題

研究課題/領域番号 19H02112
研究機関大阪大学

研究代表者

小林 洋  大阪大学, 基礎工学研究科, 准教授 (50424817)

研究分担者 大谷 智仁  大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (40778990)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード外筋型服ロボット / テンセグリティ / 筋骨格構造
研究実績の概要

本研究では,人間の筋骨格の構造をテンセグリティと捉え,そのモデルによる解析を規範とした研究開発を実施する.人間との親和性が高い柔軟な装着型ロボットを開発するための方法論として,人体の構造のテンセグリティモデルを規範とする設計手法を構築することを本研究の目的とする.また,人体筋骨格モデルの中に,外筋型ロボットを模擬的な筋として組み込み,全体の力学的特性を最適化する設計手法を開発する.人体の筋骨格構造のテンセグリティモデルに基づく外筋型服ロボットの設計手法の構築にむけ,下記の3点を実施した.
A) 人体テンセグリティモデルの構築: テンセグリティモデルにおいては,骨をストラット,筋(筋膜)と靭帯をケーブルと考え,各関節間の骨,筋(筋膜),靭帯を解剖学的な配置をもとに配置することで,モデルを構築する.肩関節から上肢にかけてのモデルを再検討し,モデルを用いた数値計算により,外部負荷をかけた際の骨頭位置の変化や筋の負荷分配の検討を再度行った.
B) 最適設計手法の構築: 構築したテンセグリティモデルを用いて,外筋をつける配置,外筋の発揮力や物性を設計するための手法を開発する.最適化手法においては,目的とする条件(筋の負荷を減らすなど)を最適化するように外筋モデルの条件(配置,発揮力,物性)を変化させることを検討する.A)の改良に伴い、最適化手法の再度の検討を行った.
C)プロトタイプ開発と評価: 外筋型服ロボットのプロトタイプを開発し,ハードウェアとしての有効性を検討すると共に,A)テンセグリティモデルとB)設計手法の評価を実施することを目指し,評価系のプロトタイプの開発を実施する.上肢を対象としたハードウェアの改良および評価実験を実施した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

A)人体テンセグリティモデルの構築に関して,当初の研究計画からやや遅れている.B)最適設計手法の構築は,A)の項目の進捗状況に応じ,やや遅れている.C)に関しては,順調に推移している.今後は,研究計画を整理し,研究を加速させる.

今後の研究の推進方策

人体の筋骨格構造のテンセグリティモデルに基づく外筋型服ロボットの設計手法の構築にむけ,下記の3つに分け,研究を推進している.各々の今後の推進方策は下記である.
A)人体テンセグリティモデルの構築: モデルの改善を実施する.
B)最適設計手法の構築: 最適化手法の構築を実施する.
C)プロトタイプ開発と評価: 評価実験を実施し,A)とB)の改善に活かす.

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2022 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Development of a Soft Exosuit for Suppressing Essential Tremor2021

    • 著者名/発表者名
      Yo Kobayashi, Yuya Matsumoto, Motoji Kawasaki, Akira Kato, Takeshi Ando, Masanori Nagaoka, Masakatsu G. Fujie
    • 雑誌名

      IEEE Transactions on Medical Robotics and Bionics

      巻: 3(3) ページ: 783-790

    • 査読あり
  • [学会発表] 肘関節角の予測における複数の時系列モデルの比較評価2022

    • 著者名/発表者名
      坂之上大輝,小林洋,田中正夫
    • 学会等名
      日本機械学会関西支部第97期定時総会
  • [学会発表] 患者個別に適切な底背屈剛性を有する短下肢装具形状のトポロジー最適設計2021

    • 著者名/発表者名
      住平航,大谷智仁,小林洋,田中正夫
    • 学会等名
      第32回バイオフロンティア講演会
  • [学会発表] シューホーン型短下肢装具のトリムラインと底背屈剛性に関する有限要素解析2021

    • 著者名/発表者名
      住平航,大谷智仁,小林洋,田中正夫
    • 学会等名
      日本機械学会第33回バイオエンジニアリング講演会
  • [学会発表] Shape Memory Alloy Actuated Ankle-Foot Orthosis for Reduction of Locomotion Force2021

    • 著者名/発表者名
      Ahmad Alminnawi, Yo Kobayashi, Tomohiro Otani, Masao Tanaka
    • 学会等名
      Proceedings of 2021 World Automation Congress
    • 国際学会

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公開日: 2022-12-28  

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