研究課題/領域番号 |
19H02122
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21010:電力工学関連
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小野 亮 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 教授 (90323443)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | プラズマ医療 / がん治療 / 免疫治療 / ストリーマ放電 / 再発抑制 / 免疫チェックポイント阻害剤 / 正常組織照射 / 獲得免疫 |
研究成果の概要 |
本研究では、ストリーマ放電プラズマを用いた癌の免疫治療について、マウスを使った動物実験を行った。その結果、(i) 正常組織にプラズマ照射したときの抗腫瘍遠達効果、(ii) 腫瘍の不完全切除後のプラズマ照射による局所再発抑制効果、(iii) 免疫チェックポイント阻害剤にプラズマ照射を併用した時の奏効率向上の3つについて、効果が得られる可能性を示唆する結果を得た。iとiiについては、免疫不全マウスを用いた実験で獲得免疫の寄与を示唆した。この他、プラズマで生成されたどの活性種が癌治療に効いているかを調べる研究に関連して、ストリーマう放電の基礎研究および、活性種選択的照射方法の開発も行った。
|
自由記述の分野 |
プラズマ応用工学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、申請者が世界で初めて動物実験で見つけた放電プラズマによる癌の免疫治療について、(i) 正常組織にプラズマ照射したときの抗腫瘍遠達効果、(ii) 腫瘍の不完全切除後のプラズマ照射による局所再発抑制効果、(iii) 免疫チェックポイント阻害剤にプラズマ照射を併用した時の奏効率向上の3通りの手法にプラズマを使える可能性を示した。本研究は、安価で副作用が少ないと考えられているプラズマを用いた、癌の新しい治療法の開発につながる可能性があり、医療費の高騰が問題となる中で社会的意義は大きい。また、プラズマ医療の分野において、上記3通りの手法はいずれも世界初となる研究成果であり、学術的意義も大きい。
|