• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 実績報告書

MEMS空間光変調器とパルス光照明を用いたホログラム表示技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 19H02189
研究機関東京農工大学

研究代表者

高木 康博  東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50236189)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードホログラフィー / MEMS / 空間光変調器 / 立体表示 / 光走査
研究実績の概要

(1) カラー化の実現
パルス変調MEMS空間光変調器を用いたホログラム表示において、パルス光照明するレーザーとしてRGBの3色の半導体レーザを導入し、これらを順次発光させこれに同期して各色に対応したホログラムパターンをMEMS SLMに表示することで、時分割法によりホログラムのカラー表示を実現した。この際に、空間走査される視域の大きさが波長により変わるため、各色で視域に不連続が生じないように空間走査スキームを決めたが、この場合でも単色の場合とほぼ同等な視域角40°が実現できた。また、RGB光の合波の方法として、RGB光カップラを用いる方法と、RGBファイバアレイを用いる方法を提案した。前者は、RGBで視域が完全に一致するが、光カップラによる光損失が生じる。後者は、光損失はないが、RGBで視域が若干ずれるが、これをホログラム計算により補正した。両方の方法で、カラー3次元画像を表示して比較を行った。
(2) ホログラム専用MEMS空間光変調器の検討
本研究では、MEMS SLMとしてビデオプロジェクタ用に設計された市販のDMDを用いている。将来のパルス変調MEMS SLMを用いたホログラフィックディスプレイの実用化に向けて、これに適したMEMS SLMの表示性能について検討した。その結果、MEMSミラーの回転角を大きくし、回転時間を長くし、MEMSミラー間のピッチを大きくすることで、大きな視域角と画面サイズが得られることが判明した。物理シミュレーションにより、このようなMEMSミラーの実現性について検討した。また、MEMS技術の研究者と議論した。その結果、MEMSミラーについては実現の可能性は高いが、MEMS SLMの大きさで画面サイズが制限されるため、複数のMEMS SLMの表示面をシームレスに接続する技術が必要になることが判明した。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (2件)

  • [雑誌論文] Gradient descent based algorithm of generating phase-only holograms of 3D images2022

    • 著者名/発表者名
      Liu Shujian、Takaki Yasuhiro
    • 雑誌名

      Optics Express

      巻: 30 ページ: 17416~17416

    • DOI

      10.1364/OE.449969

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] パルス変調MEMS空間光変調器を用いたホログラフィックディスプレイのカラー化2022

    • 著者名/発表者名
      首藤玲、高木康博
    • 学会等名
      立体映像技術研究会(オンライン)
  • [学会発表] Holographic Display Using Pulse-Modulated MEMS SLM with HOE Illumination System2021

    • 著者名/発表者名
      T. Matsumoto, T. Uruma, and Y. Takaki
    • 学会等名
      The 28th International Display Workshops (IDW '21)
    • 国際学会
  • [学会発表] 光波を再現するホログラフィーによる究極の映像提示2021

    • 著者名/発表者名
      高木康博
    • 学会等名
      将来のDXに向けた立体映像・音響シンポジウム(映像情報メディア学会)
    • 招待講演
  • [学会発表] アイトラッキングによるパルス変調 MEMS SLM を用いたホログラム再生像の光強度向上2021

    • 著者名/発表者名
      潤間俊博、高木康博
    • 学会等名
      3次元画像コンファレンス2021
  • [備考] ホログラフィックディスプレイ

    • URL

      http://web.tuat.ac.jp/~e-takaki/research/holographic_display.html

  • [備考] 研究紹介

    • URL

      http://web.tuat.ac.jp/~e-takaki/research/research_introduction.html

URL: 

公開日: 2022-12-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi