研究課題
基盤研究(B)
本研究では①低損失な導波路型光アイソレータの実現と②磁気不揮発性を用いた自己保持型光スイッチの開発を並行して実施した。①では、モード進化に基づく不連続構造をもたないモード変換型光アイソレータやTE-TMモード変換器を結合部にもつリング共振器型光アイソレータを新たに提案し、デバイス作製と評価を行い、最小で4.3dBの低損失動作を達成した。②では、MZI型光スイッチにおける高消光比の自己保持光スイッチング動作を達成し、電極の高周波設計と静磁場印加による磁気光学スイッチの高速動作に成功した。
光エレクトロニクス
本研究では当初目標をおおむね達成する低損失型光アイソレータと自己保持型光スイッチを実現することができた。今後は他素子と集積化して機能的な光回路を形成し、「大規模光通信システム」へ実用導入することで、光通信ネットワークの大容量化と低消費電力化に貢献する。