赤外光をよく透過するテルライトガラスを用いて,ファイバ線引き時に中空管内を減圧することにより, 空隙のないランダム断面構造ファイバ(TDOF)を作製した.作製したTDOFで波長1.5ミクロンの赤外画像伝送に成功した.従来のTDOFでは屈折率の分布の偏りの発生は避けることができない.異種のロッドが隣接するような新規構造を提案し,伝送イメージの平均構造類似性指数が向上した.波長約10ミクロンの程度までの中赤外光をよく透過するカルコゲナイドを用いて,空孔のない緻密なTDOFを作製することに成功した.波長3ミクロンの中赤外光でTDOFによる画像伝送が可能であることを実証した.
|