鉄筋コンクリート造や鉄骨造と同等以上の構造性能を発揮する木質ハイブリッド鉄筋集成材を用いる大規模木質ラーメンの限界耐力計算の設計技術を開発する研究である。集成材の樹種は成長の早いスギ(国内林の40%)を対象にしている。鉄筋集成材は曲げ縁に鉄筋を材軸方向に挿入してエポキシ剤で集成材内に接着する。これによりスギ集成材の曲げ剛性を4-5倍に増大させ、集成材に対して梁せいを約60%に縮減でき、曲げ強度も増大する。更に鉄筋による、木の曲げクリープの抑制効果を考慮すると、梁せいを55%に縮減できる。申請の期間の本研究では柱、梁、柱と梁の接合、梁の耐熱性能、および耐火性能を実験と解析により解明している。
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