これまで温熱的快適性に関しては定常状態での統計的な温冷感指標が用いられてきた。しかし実際生じている現象は非定常である。多くの人体体温調節モデルでも、非定常性が強い場合、実際に感じる快適感・温冷感を予測するにはズレが生じ、局所温冷感の予測も容易でない。更に生産性に影響を及ぼすCO2濃度との関係に踏み込んでいない。 本研究では、人体の快適感・温冷感と生理との時間的・局所的ズレや、発汗の影響、CO2濃度分布の影響を分析し、建物への実装につながる技術開発として空調負荷の空間分布を予測した上で、パルス気流制御技術の開発をはじめ新たな空調システムの検討とその制御方法の研究を実施している。
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